英首相、離脱法成立は「数日内」、近く最終判断2

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土地制度にしても外国の資本が大規模に日本の土地を買う。
これを何とかして止めたいと言っても法律上中々難しい。
それは日本人のかつてからの土地との関わり合いというのがあって日本人が土地に愛着を持ちやすいから個人の、所有者の権利がものすごく強い。
それと日本は近代になる以前から農民でも土地を持ってたという世界でも類のない国。
そういう風に日本人の土地との関わり合いが非常に特殊だったから西洋諸国とは同じにならないんだけど、ただイギリスの制度が面白いのは基本的に国土は女王陛下のものなんですよ。
女王陛下のものである国土の中に一応自分の所有権が存在するという形。
ですから登記も女王の国土に対する自分の登記という風になってる。
これはまさしく文化ですよね。
例えばそれをそのまま日本人に適用して「国土は天皇陛下のものです」なんて言ったらそれこそまた薄っぺらな議論が起こりそうな感じじゃないですか?

日本は千何百年前から墾田永年私財法で「耕したら俺のものだ」という事だった。
つまり日本人と土地の繋がりというのは、天皇を中心とする秩序体系と別にあるんです。
だからそれが近代法の中に入って来ちゃったときに逆に色々な海外のそういう問題を守れない法律を作っちゃってる。
そこで弱さが逆に出る。
つまり国家が介入してその問題に手を出せない。
でもこういう時代になったらそういうわけにもいかない。

イギリスは自分たちの国の歴史も踏まえつつ近代国家としてのルールをその上に乗せて行ってる。
だからその一部分だけを見て日本に持ってこようと言ったってそこはちょっと難しい。
国柄ってものすごく大事なんです。
だから国柄に基づいた政治論とか国柄に基づいた経済論というものを考えないと、例えば政治思想一つ見ても日本の場合結局主流は大陸系というかフランス系の政治思想。
つまりマルソー主義、社会契約論が中心。
そうじゃない人は英米系、特にイギリスの政治思想でそれは日本にはほとんど導入されてない。
研究も手薄だし一般社会というか政治社会にはほとんど影響を与えてません。
まずこれがおかしいけど同時に日本古来の統治システムをきちんと肯定的に評価をしてこれといわゆる議会制民主主義とかデモクラシーをどういう風にドッキングするか?という事を結局やってないんです。
そうすると「いやいや日本の過去は全部悪かった、封建的で」という訳の分からない言葉で全部否定して「これからはアメリカ流で行きましょう」というのが言ってみれば戦後でしょ?
だから日本の本来の在り方と作られちゃったシステムが違うのでこれはGHQが何とかで日本を洗脳してという分脈じゃなくて我々自身がもう一度システム構築から、思想からやり直さないと本当にダメなんですよ。
これを研究テーマにして誰も政治思想史でやってる人が居ないというところに問題がある。
そんな事を研究テーマにしようとはとても考えられなくても土地の問題を追いかけていくだけでそこに突き当たるんです。
それはイギリスの今一番顕著な例を出しましたけど他の先進諸国でも同じような、やっぱりそれぞれの国柄、歴史、そういう分脈の中から出てきている制度。
そうすると土地所有の概念そのものも各国によって違うという事なんです。
関連書籍 社会契約論 (岩波文庫)
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