英首相、離脱法成立は「数日内」、近く最終判断

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仕事が早いのと、メイ首相は国会でこの事に関して矢の様な質問を浴びせられる。
でもバチッと彼女が全部受けて立って物凄い勢いで答えていく。
捌きが見事。
中には理屈としてちょっとアレ?と思う事もあるんだけど、その意思が明確で本当に見事。
つまり「やるんだ。やるなら早い方がいいんだ。完全離脱するんだ」という感じでそこがビクともしない。
この明確過ぎる意志と自分がそれを全部受けて立つという本当に毅然たる姿勢。
こういう人がこういう時に出てくるイギリスというのは本当に面白い国だなあと思う。
いよいよイギリスが行き詰った時にスッとこういう女性が出てくる。
ジェントルマンの国なのに歴史上最も重要な局面はみんな女性が統べていくのが面白い。
鉄の女が出てくるんだね。

メイさんはロンドン生まれロンドン育ちで首相になる前は戸別訪問したりして普通に選挙区の一般の人ともやりとりをする。
日本で言うどぶ板みたいな事もロンドンの街の中でやっていた。
イギリスだと結構家に入ってきて喋ったりすることもある。
イギリスの小選挙区はその小さい範囲でタウンミーティング或いは戸別訪問してそこでディスカッションしたものを国に吸収していく。
だから小選挙区にするなら本当に選挙民とのディスカッションや議論に耐える人材、または選挙民とのやりとりで人材を育てるシステムが小選挙区制。
ところが日本だと小選挙区にしたんだけど組織政党全部で金から何からカバーしちゃってそうすると派閥は無くなるし地元と言っても町内会に出るだけで、議論したら票を落とすと思うから「仰る通りで仰せの通りであなたは素晴らしい」としか国会議員は言わない。
で冠婚葬祭とお祭りと運動会ですよ。
小選挙区は本来国会議員をお祭りに出すことじゃないから。
議論をして民意を吸収するために小さい選挙区にしてるわけでしょ。
だからメイさんは首相になる直前選挙区周ってたというけど握手しに行ってるんじゃないんだよ。
そこは日本の政治家と違う。
お茶の時間に彼女が行って、戸別訪問した先に家主だけじゃなくて何人か集まる。
イギリス人はみんな議論が好きで政治の話が好きだからそういう事を話しながら彼女がそれに事細かに答えていく。

イギリスの小選挙区は出身地からは出られない。
だからみんな落下傘みたいな感じなので自分の血縁での繋がりというよりは自分が一政治家としてこの地域をどう考えるか?
それが出来る人材じゃないと政治家になれない。

日本は風土性を抜きに小選挙区にしちゃった。
だから中選挙区というのはある意味で日本人のメンタリティー、つまり多くの中から複数を選ぶというファジーさがまずある。
こっちかそっちかじゃなくて5人から3人を選ぶとか8人から4人を選ぶという選び方を中選挙区の場合はする。
こういう中で緩く人間関係を構築していく。
そして群れとしての人間関係が日本人には居心地がいい。
これは良い悪いじゃなくて。

小選挙区になると本来だったら議論しながら民意を吸収する。
でも日本人は個別に議論を重ねていくというコミュニケーションをしない民族。
制度論なんかを賢しげに色んな政策の研究者がしたりする。
でもやっぱりすべて文化なんですよ。
文化や風土をよく理解してこういう問題の改変をしたり改革をしないと例えば「こういう国でうまくいってるから日本もこういう制度を導入しましょう」という風に文化や我々の人間関係の部分を抜きにした議論は非常に危険だと思う。
次回に続きます。
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