BPOの意見書

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この度BPOが選挙報道を巡って意見書を出した。
意見書の骨子を見ると放送法第四条が明確に議題に載ってます。
まず多くの方に知ってほしいのは放送法第四条の「放送法事業者は政治的に公平である事。そして論点の別れる問題に関しては多角的な論点を提示する事」。
これは従来全く無視されてきた法律。
放送事業者によっても無視されてきたし放送に関する研究者、アカデミシャンやBPOも「放送法という法律はあれども無きがごとし」、つまりいざという時に政府を攻撃するために放送法の前文とか放送法一条の「権力が放送法に介入できない」という事を政府攻撃に使う以外に放送法事業者を縛る四条に彼らが言及したことは無い。

まずは四条があってこれは放送事業者を縛る法律だという事を出来るだけ多くの人に知ってほしい。
BPOがこの四条を持ち出してきたというのは彼らの自滅の一歩。
この法律自体を国民に知らせれば知らせるほど法規範だろうと倫理規範だろうと法律が存在するという事が周知される。

罰則を適用できるかできないか?
これはもちろん非常に大きい。
でもこの法律自体が生きてるという状態が国民の間で認知されてるとこの法律は有効性を高めるんです。
例えば放送事業を業務停止命令できるかできないかというと政府は出来るという立場。
例えば物凄い異常な偏向報道があったら総務大臣が停止できる。
これは放送法に書いてある。
でもいわゆる学者たちや放送局側は「これは倫理規範であってあくまで自分たちが自主的に守るに過ぎないので政府の行政指導で業務停止は出来ない」という立場。
この見解の相違のままとりあえず今は対立してて結構だけど、国民の多くがこの法律があることを認知していくと本当にまずい番組に関してはやはり放送法四条を適用していく、或いは自主規制をもっとしていくという流れになるでしょう。

政府による客観的な放送番組の検証委員会を作ろうという動きが政府側から出た時に、政府系のそういう監視委員会を絶対に作らせない。
「自分たち業界でちゃんと自主規制しますから」と言って作ったのがBPO。
ところが委員を見てると、例えば今の委員長の川端さんを見てたって日弁連の元副会長ですから。
大体どういう政治的スタンスなのかは分かります。
殆どの人がリベラル左派で構成されてる。
ですから元々が非常に恣意的な団体なんですよ。
そして団体としての活動も非常に不透明で業界からお金を貰ってる。
TBSから貰いテレ朝から貰いという感じで加盟団体からお金を貰って「その団体を監視します」って言ってるのが大体にしておかしい。
その事業者から集めた金額は年間にして4億円くらいある。
ところが扱う案件は年間2、3件ですよ。
その数件もきちんとした調査レポートがある訳でもなく最近では定期刊行物の方も怠りがち。
そうなると4億円を一体何に使ってるんだろう?
だってこの数年でBPOが扱った案件って例えば佐村河内事件。
現代のベートーベンとか言われててあの人グラサン掛けて長髪で耳の聞こえない作曲家という事だった。
ところが問題になるずっと前ですがウィーンフィルの演奏会があったサントリーホールに彼は居たんです。
耳聞こえないのになんで来てんの?
話題になる前にすでに公然と音楽会に来てるという。

でこの人についての番組が人権侵害かどうかを半年も掛けてやった。
これが一年間の内実際に扱った案件の三つの内の一つ。
という団体なんです。
だからBPOをテレビ局の色んなところがさもご立派な団体であるかのように取り上げてること自体が情報として一種の大きなミスリード。
BPOはもう少し内容を開示してほしい。
いったい彼らは何者なのか?
その上で今回の骨子の中で問題になるのは選挙報道に限らないんだけど「量的公平ではなく質的公平が大事だ」という事。
これは視聴者の会が安全保障法制の時に量的公平を主張したことに対する反撃です。
つまり時間で調べると安保法制の時は反対意見の紹介が90%、賛成意見が10%だった。
いくらなんでもこんなに量的に不公平で政治報道としては独裁国家と変わらないじゃないか?
情報空間が独裁化してるじゃないか?というのが視聴者の会の提案。
それに対してリベラル左翼側が一貫して言うのが「時間じゃ公平は図れない」という反撃。
いや、それは例えば賛成意見が45で反対が55だった時に僕が「45おかしいだろ、50にしろ」と言ったらこれは変な人ですよ。
だけど視聴者の会は9対1という数字を問題にした。
しかも安保法制というのは重大な国民の関心事。
そういう法律について三カ月間に亘って90対10というバランスで報道することが本当に政治報道としての国民の知る権利に応えてるんですか?

彼らは「いやいや量で公平は分からない。質によって公平性を保つべきだ」と言うんだけどさ、9対1の中でどうやって質的公平性を保つんだ?
で質的公平性という意味もよく分からない。
例えば「二人の意見を公平に紹介してください」と言われたときに時間配分を5分ずつにする以外に何か方法あります?
じゃあ時間が短くても出来るだけ大きな声でしゃべれば質が良くなって公平になるの?
片方がマシンガンみたいに早口で1分しゃべり、もう一人は静かに9分話すのが質的公平?
メイクとか照明を更に入念にして演出効果を凄くする事が質的公平って事ですか?
違いますよね?
意味が分からん。
公平に質を持ち込むな。
それは時間公平をある程度常識的に守った上で、質の判断は視聴者にさせるべきでしょ。
こんな子供でも分かるような議論がBPOで出てくる。

公平は基本的に時間でしか測れません。
そして質については視聴者に判断を委ねるべきだというのが視聴者の会の主張だしBPOもその部分の見直しをしてもらいたい。

放送事業者側に極端に編集権が偏ってるのも問題。
国民側が全く関与できない状態。
そしたら尚更量的公平しかない。
つまり彼らが質を担保しちゃってるわけで、質を独占してるのになんでその先に自由があるの?って話でしょ。

千代田区長選の時のTBSの放送時間。
各候補、陣営についての放送はほぼ時間公平を達成してます。
ところがその期間に「小池と内田の代理戦争」というレッテルを貼った。
そして選挙報道以外の小池報道が選挙期間八日間でTBS全体で七時間あったんだけどその中で小池さんの姿が映っていた時間が三時間半。
そうすると小池劇場というのはCM時間やなんかを含めると八日間の間90分枠のドラマを毎日放映してたのと同じことになるんですよ。
90分枠のドラマを連日放送するなんて今はどんな人気番組でも無い。
そのぐらいの映像効果をつぎ込んで行ったら、選挙報道の方がいかに公平であっても別のところでもう小池劇場という形で、「小池の代理戦争ね、分かった分かった」。
つまり小池さんの名前しか出てこないから選挙報道としては公平かもしれない。
しかし「小池の代理って誰だっけ?ああ石川さんか」となって投票用紙に書くわけですよ。
これは一歩手の込んだ、明らかな選挙目当てのプロパガンダになってたんです。
こういう事こそBPOがやるべき事でしょ?
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