東芝5月までに売却先決定。半導体事業

東芝5月までに売却先決定。半導体事業
東芝はアメリカの原子力発電事業を高値掴みしてしまった。
高く買ってしまったのがそもそもの問題。
5、6年前の買収当初、2000億円程度高値掴みしたんじゃないかと思われていたのが蓋を開けてみたら7000億近い高値掴みをしてしまった。
とは言ってもウエスティングハウス(1886年から1999年まで存在したアメリカ合衆国の総合電機メーカー)のものですからある意味で看板料というのか、会計用語上は暖簾代と言うんだけど実態の事業価値企業価値よりもウエスティングハウスの発電事業という事でプレミアムが付く。
これは当然ありえる。
ただいくらなんでも7000億近いプレミアムというのは高すぎる。
結果的にこれは会計上含み損なんだから処理しなさいというのがそもそもの理由なんです。
とは言ってもそれ以外の事業がうまくいっていれば問題が無かったんだけど東芝の事業の中心は半導体事業です。
半導体事業というのはある意味で博打打みたいなもので一旦新しい半導体を開発して作ると一気に利益が上がっていく。
ただこの分野は非常に競争が激しくて日進月歩ですからライバルメーカーも同じような半導体をより安く作ってくる。
という事でピークに達した利益は右肩下がりで下がってくる。
そして一気に損益分岐点のラインを割り込んでいく。
結果的に割り込んだらこれは赤字ですから。
ただ赤字も容認しないとダメなんです。
その間、上がった利益を基にして研究開発費、或いは設備投資をしてまた新たな半導体ビジネスに打って出るという事が必要になってくる。
そういう意味で半導体ビジネスは必ず赤字が出るものなんです。
そのために何をしなきゃいけないのか?
半導体事業会社は手厚く自己資本を持ってればいい。
つまり自己資本の範囲内であれば赤字は自己資本を削るだけで債務超過にならない。
企業にとって一番怖いのは債務超過になって実質上の経営破綻に追い込まれることで当然赤字が出るものだから次の期で大きく黒字を出したときにその削られた分の自己資本を埋めていくという事を繰り返して行くのが半導体事業。
そこに大きく依存してたという事で東芝は「手厚く自己資本を持っていなければならない」という十字架を背負い込むことになる。
そこへ持ってきて原子力発電事業の含み損を処理しなさいという話になったらどうなると思いますか?
つまり自己資本を食っちゃうんですよそこが。
さあどうしたものか?
これやったら債務超過に間違いなく陥るという事で半導体事業を売ってその代金で自己資本を手厚くしましょう。
本来なら将来見込みのあるビジネスがあるなら投資家が、例えば国営ファンド、日本政策投資銀行でもいいや。
或いは民間のファンド、民間の銀行が増資に応じますよ。
ところが一回失敗してるから。
見込みがあるならみんな先を争って出資してきますよ。
それが出来ないから半導体事業部門を売っぱらおうという事ですから東芝としては将来どうなのかな?
これで一時的に破綻は回避できるにせよ将来的には相当厳しい。
しかも東芝の経営陣が今だにバカなのは自分たちの半導体事業は2兆円の価値があると主張して2兆円を前提に入札をやろうとした。
バカじゃないの。
価値があるかどうかは市場が決めることでしょ?
今だに大企業病に侵されてる。
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