過労死問題2

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色んな事を憶測してみんなが喋る。
「こんな時間まで会社に居るってツイッターで呟いてたんだからきっと会社に20時間居たに違いない」とか。
それはそうかもしれませんよ?
だけど若い20代の女性が自ら死を選ぶとき、本当の死の原因は分かりませんよ。

好きで仕事をしてる人は確かに何時間働いてもいいかもしれないけど、「嫌な仕事を嫌な人に命じられてやってたんだから彼女にとっては苦役だったんだ」という人も居ますが、辞める自由もあるんだから。
それなりに優秀な学業を終えて電通に入ったわけでしょ?
でもここには自分の居場所が無いとか、自分はどうもこの仕事は合わないと思ったときに、どうして辞める決断が出来なかったのかなと思ったりもする。
もちろんお母さんの悲しみとか色んな意味でのやり場のない気持ちは察して余りありますよ。
だけどそれを持って周りの人たちがある種の社会問題の象徴的な存在に祭り上げてしまう事にはやっぱり強烈に違和感がある。
余計何も言えなくなってしまうんですよ。
そうじゃない。
人の命に対しては、これはモラルの世界。
でもいま議論されてるのは社会政策の世界。
これを混同しない事です。
社会生活を論ずるのであれば電通に限りません。
まず厚労省がどうなってんのよ?
厚労省の労働時間ってどうなってんの?予算の時期は。
朝の三時まで電気が付いてるわけでしょ?
それ止めるんですか?
止めて予算は?
八月に伸びるんですか?
伸びますよ、三時までやらなかったら。
こういう常識的に日本社会がやってきた事が「日本社会の病気だ」と言うのであれば、国民が選べばいいんですよ。
南洋の人たちみたいな歌って踊ってパイナップル食ってればいいの。
そういう生き方の方が幸せだとみんなが思うんだったらそうしたでしょう日本だって。
だから我々は今からそういう生き方を選ぶこともできるんです。
選びたければみんなでそれ選んだらいいよ。
バランスの範囲はどことかそういう細かい議論を否定するつもりはありません。
ただ風潮として使ってはいけない。

電通は華々しい世界です。
日本を代表する大企業達をこの問題で変革すると必ず下請けが本当に目も当てられない状況になるんだよ。
だって経済効果を落とすつもりないでしょ?
労働時間を減らしてもGDP上げていくつもりなんでしょ?
そんなの現実に考えたら自宅に大量に持ち帰って残業も付けてはいけないってするか、さもなければ下請けに押し付けるかしかないんだから。

それでも「過重な労働止めよう、みんな気楽に生きようよ」と言うのであればクレームなんかしない事です。
だって先進国と言われるところ、アメリカだってヨーロッパだってみんな仕事いい加減ですから。
飲食店に入ったってみんないい加減。
それでもそんなに文句言わない。
でも日本人はすぐ文句言う。
そういうのもやめる事です。
ちょっと違うものが出てきたくらいでもうこの世の終わりかぐらいの勢いで文句言うでしょ?
そんな風潮はまず止めるべきです。

大人に戻るって事。
要するに自分も不完全なんだから。
そして他人も不完全ですよ。
不完全な人間同士がいちいち細かい事でギャアギャア騒がない。
これが大人なんですよ。
やっぱり日本社会全部がほんと子供。
それでわけの分からない所で食の安全とか言い始める。
そういうことは言うくせに、過重労働はダメってそんな事成り立つ訳ない。
このクレーム社会をやめるという事は物凄く日本の労働環境から住環境を良くする第一歩だよ。

それと少子化対策のためにも日本人の住環境を何とかすべきです。
一時間も通勤しなきゃ職場にたどり着けないという環境をまずやめるべき。
それがあるからみんな帰らなくなる、めんどくさいから。
家に帰るのがめんどくさいから会社に居残る。
要するに会社から家に帰るだけで一つの旅なんだもん。
そんなのやめるべき。
もっと都心に働く人たちがどんどん住めるような住環境を作るべきです。
そういう事とかもっといろいろ見直すべきことはある、マクロに見れば。

デフレもダメ。
同じような労働をしてどんどんクレームにも応えて過密に色んな事を濃密に見ていかなきゃいけない中で、それで値段も対価も上がらないんでしょ?
そんな事してたらみんな過労死しますよ。
だからそういう事をもっと大きく捉えて色々と改善していくことをすればいいんだけど、どうも一人の死をものすごく一つの象徴にしちゃってというのは視点の置き方として間違ってる。
そこから要するに「労働時間が悪いんだ」というたった一点でしょ?
つまり一事例から大きな政策変更をしてマクロな視点、分析、統計が一つも無い。
僕は別に残業が素晴らしいとは言ってません。
そういうものが問題なんだったら問題として考えなさいよという話。
社会環境や住環境や労働環境がこのままでいいという話をしてるんじゃなくてそれをやるんだったらもっと真面目にやってください。
安易に情緒的に流されないでください。
それで正しく思考すべきことを見失ったら取り返しがつかなくなります。
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