佐賀の悲願実らず、フグ肝食用解禁、四度目の却下

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もちろんこれは天然フグをやっている人たちからの政治的圧力もあり、必ずしも科学的とは言えません。
STAP事件の時「科学は再現性がある」という話が多くて「もう一回再現してみろ、やっぱりできないじゃないか」とみんな文句言ってましたがそんな事はどうでもいい。

大体1年で50人くらいがフグの毒で倒れて去年は一人死にました。
つまり大体1年で一人くらい死ぬ。
1億2000万人の人が居て一人死ぬ。
そうすると1億人に一人の安全性が必要なんです。
今のフグの毒は外因性です。
つまり海底の虫なんかを食べてその中にテトロドトキシンを持ってる生物が居ます。
それを食べて体内に蓄積するという外因説と、フグの体内で毒を作るという二つの説があって、99%の人は外因説です。
だから餌に毒が無ければ大丈夫ですよという人が99%居る。
99%という事はそのフグを市場に出したら100人死ぬという事です。
だって100分の1の確率だから。
だからこの時に政府はこう言えばいいんです。
「佐賀の人たちは一生懸命頑張ってるのでこれを認めます。その代わり100人死にます。科学的にはそうなります」。
つまり、何故なら佐賀の業者が事故が1億分の1以下だという事をまだ証明できてない。
1億分の1以下ということを立証するにはほぼ1億回実験しないとダメなんです。
1億回実験して一人死ぬかという話。
こういう事があるからSTAPの時も同様で、科学には再現性が得られるものと得られないものがある。
9999万9999回は死なないんです。
ところが一回だけ死ぬ。
こういった事って科学ではものすごく多い。
例えばエレベーターの墜落事故は7000万回に一回。
だけど墜落すると困るんですよ、死ぬから。
この7000万回に一回の事故を防ぐのは本当に大変なんですよ。
だから技術者は再現性とかくだらない事を言うんじゃなくて、その目的に合った再現性が確保できるかどうか。
フグの場合は殆ど無理です、一人しか死なないから。
フグで100人死んでいれば1000回くらい実験すれば分かるけど、1億回に1回を安全だと証明するのはとても大変。

殆どが外因性だと思います。
毒を食べて蓄積する。
だけどそうやってる間にフグの中に自分で生成する回路を作っちゃうかもしれない。
回路というか合成装置。
例えば僕らは今リンゴとかみかんを食べなきゃいけない、ビタミンCを採るために。
ビタミンCをなぜ我々が採らなきゃいけないかというと祖先のサルたちが果物を食べたからですよ。
それまでの原始的なサルはビタミンの合成能力があった。
だけどサルが果物を沢山食べ始めるとビタミンCが過剰になって、ビタミンC製造工場をやめてしまった。
やめた後に人間が出てきた。
だから今度は人間は果物を食べなきゃいけなくなった。
そういう風に生物の体って1万年もすると結構変わるんです。
だからフグも今は毒を虫から蓄積する外因性ですが、そのうち体内で合成できるフグが出てくるかもしれない。
今のところは佐賀のフグは非常に安全だという事が言えます。
だけど死ぬことはありますよ、だから試してみたら?という感じです。

この記事を普通に読むと、なんで食品安全委員会は認めてやらないんだ?と思う人が多い。
実験データもきちんとしてます。
だからフグが外因性の毒を持ってるという事はまず間違いないけど、まずというのが100分の1なのか?1億分の1なのか?
今の技術で1億分の1を証明するのは難しいです。
だからこれは妥当かなと思います。
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