「和解と不戦」前面に。首相所感、謝罪触れず。真珠湾訪問

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オバマさんが広島に来たことに関しては敬意を持ってますが、当時のアメリカ軍が広島や長崎や日本の各地を空爆したという事と真珠湾を一緒にするというのは全く違う話。
恐らく安倍総理もそこは悩みどころだったんじゃないか。
「謝罪をするかしないか」ってバカな事を言ってる人が居ますが当然謝罪なんかしません。
この二つがあたかも等価に扱われるという事が一番悩ましいところだったんでしょうけど既にそういう風になって来ちゃってる。

最初にこの事が発表された直後にアメリカの報道官が「5月にオバマ大統領が広島に行き、そして今回は真珠湾に両国の首脳が立つという事と慰霊をすることが云々」という様な説明を最初にしてます。
だからアメリカ側は完全にこれをバーター(抱き合わせでの出演)だという風にしたいんでしょう。

まずアメリカ主要紙の反応なんですが「総理の訪問が政権内の保守派を怒らせるだろう」と。
その保守派というのはどういう人たちなのかというと歴史修正主義者。
だけど今までワシントンポストを始めとしてアメリカの主要紙は「安倍さんこそが歴史修正主義者」と言ってきたんですよ。
要するに安倍さんはもう歴史修正主義者という彼らが言う塊から抜けたという事?

我々からすれば歴史修正主義という言葉自体がチャンチャラおかしいんだけど、意外にシンプルな話というか、じゃあ真珠湾に行って献花をして亡くなった人たちを悼むという行為をすれば歴史修正主義者じゃなくなる訳?
だからこれは恐らく彼らの中では繋がっていて「広島長崎とセットなんだ」。
つまり日本が最初に奇襲作戦という悪い事をしたから、そして日本は色々悪い事をしてきた国だから原爆を落としたんだという彼らの理屈がある。
ここでやっぱり一応帰結させてるって事なんですよね。

ただ僕は日米の間で歴史認識に隔たりがあるのは永遠に仕方のない事だと思ってます。
別に歴史認識をすり合わせて一緒にする必要も無いし、むしろ日本国内の歴史認識が今までアメリカの言いなりになってずれていたことが問題なので、日本は日本で独自の歴史認識を持てばいいんです。
その事で隔たりがあったとしても戦争の始まりになった真珠湾の地に日本の首相が行って献花をする。
これは支持します。
もう70年経ってる事ですから。
そこで亡くなった方たちの慰霊をできるだけの十分な年月が経っているし、僕たちはそれこそこれを歴史として見るだけの年月も経ってる。
特に日米というのは日中や日韓とは違いますから。
お互いに歴史認識に隔たりがあったり、或いはそこの問題を議論するときは例えば僕がアメリカ人との間で激しいやりとりになる場合もある。
やっぱり僕は日本人だから日本の立場で物を言う。
向こうはアメリカの立場で物を言ったとき、そこではぶつかるんだけど、でもお互いに成熟した、世界で最も成熟した二国間の国民同士の関係というのは築けるわけです。
そういう関係になってるよという事を世界にアピールするのには意味があると思う。
要するに何か対立する部分、或いは意見の合わない部分があるからといって全面的な対立になったり大人げない事をやりあったりするような関係では最早無い。
まあ分かりませんよ?
局面がまた変わっていくと日米関係だって悪くなっていく可能性だって無くは無いんですが、ただ今のところそれだけの関係をこの戦後70年の時間を費やして日米両国は築いてきたという事を自分たちで評価していいと思います。
関連書籍 真珠湾の真実: 歴史修正主義は何を隠したか (平凡社新書)
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