下村氏「最後のチャンス」12月・日露首脳会談

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この記事では下村さんは幹事長代行ということしか書いてないけど本当は安倍総理の最側近の一人です。

交渉事を総理は周りにもほとんど言ってないけど下村さんは勘づいてるとは思う。
その上で12月15日で決まる見通しはゼロです。
12月15日に多少話が深まることはあっても、それで例えばどういう風に返還するかが決まるという事は無いです。

その上で「最後のチャンス」と言ったのは国民に「すいません、覚悟してください」と言いたかった、諦めろという事じゃなくて。
それは国民の健全な常識、国際社会の常識からしたらあり得ない。
そのあり得ない事を今まで安倍さんはどういう言葉で表現してきたかというと「新しいアプローチ」と言ってきた。
「新しいアプローチが必要」と言いながら中身は全然説明されてきませんでした。
それは説明すると世の中がひっくり返る話だからです。

交渉事で一番大事なのは、相手の立場に立って目線を向こうに置いてみる。
ここはモスクワで僕たちがロシア人だとすると、ロシアは小さいころからの教育として「北方領土はロシアの若者が血を流して、血であがなってようやく得た正当な領土だ」という事ばっかりを教育されてきた人しか居ません、もう70年以上経ってるからみんなそう思い込んでる。
戦争が終わってから不法侵入しました、侵略しましたなんて教育は無くて、ロシア人は完全に信じ込んでる。
ロシア国民のほとんど全員は「この領土を還すなんて事は当然あり得ない。大体無理に奪ったんじゃなくて戦争の結果として当然の事だ」という風に思ってる。
そのロシアの目、それは誰でも考えれば分かるけど、もう一歩踏み込んでもらうと1956年に日ソ共同宣言があってそこではなんと「平和条約が無事に結ばれたら歯舞色丹は還します」と明記されてる。
その二島が還ってきたら私たち日本国民は極健全な常識として当然もうロシア軍は居なくなり、北海道にずっと避難なさっている島民の方々がお戻りになるのであれば当然島民を守るのは日本の自衛隊であり、警察であり、防災だったら消防です。
それを国家主権と言うんだから。
実は新しいアプローチなるものは、ロシア側からしたら「それは困る」と。
何故かというとそうなったら歯舞色丹には当然日米安保が適用される。
当たり前でしょ。
でもこれをロシアから見たら米軍が北方領土にせり出してくる。
それだけは絶対に受け入れられないんですよ。
だからプーチン大統領は一般的に謎に見える言葉をずいぶん発してて、「日ソ共同宣言は確かにあるけど、返還された後に主権がどちらにあるかは書いてない」と言ってる。
要は「主権がロシアに残るかもしれない」という事をプーチンさんは言ってるわけです。
これは変で、国際社会からすればあり得ないけど実はこれを言ってるわけですプーチンさんは。
これじゃあ返還したという事にならないと言ってもいいし、プーチンさんはその後に「共同経済活動」と言った。
経済の話だけだと思うでしょ?
違います。
共同経済活動というのはロシアの主権が変わらない状態で日本企業の優れた技術力に来てほしいという意味なんですよ。

下村さんが言ってるのはこういう現実を、つまり「こういうびっくりするような話が出ても何とか分かって頂けないでしょうか?」という事を国民に言おうとしてる。

下村さんがどうとか安倍総理がどうとか岸田外務大臣がどうという以前に日本国憲法が主権を否定してるでしょ。
「国の交戦権は、これを認めない」と書いてあるんですよ?
相手が個人だったら反撃できるけど、相手が国家として攻めてきたら反撃できないって書いてあるんですよ憲法に。
それだったら北朝鮮の拉致被害者を取り返せるわけがないじゃないですか。
金正日総書記はそれが分かってるから2002年の小泉訪朝の時に「北朝鮮の国家機関がやった」と言ったんです。
その状態で領土交渉をやったらこの様な事になるというのが僕らが一番知っておかなきゃいけない現実で、護憲派とか改憲派とかに分かれて争ってる場合じゃない。
こんな基礎的な事が分かってないのか?国会議員が一番。
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