対ミャンマー8千億円支援、安倍首相とスー・チー氏

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これどこかで最近見たなあという感じしません?
ドゥテルテさんとスーチーさんは全然似てない。
でもこれそっくりですよね。
というのはドゥテルテさんも先に中国に行って「チャイナ素晴らしい」と言って日本に来てそこでも「日本もお金頂戴ね」と言った。
スーチーさんも実は全く同じで先に訪中したんですよ。
そこで習近平に「よしよし良いやつだ」みたいな感じで、表に出てない事も含めて相当な協力関係を結んだと思われる。
それでそのあと日本に来て「日本もお願いね」と。
つまり安倍政権が中国と厳しく対峙してる事を逆手にとってまず中国に行く。
それで日本に対して「私たちがこのまま中国に行っちゃってもいいのか」という事を見せつける。
で日本にやってくると、お金の規模は中国の方が大きいけど日本にしか無いもの、極めて高い技術力とかガバナンス、会社をどうやって運営するか。
或いは国を維持する力、治安も素晴らしく良い。
そういうノウハウを持ってるのは中国じゃなくて日本ですから。
そういうのを頂きたいと思ってる。

まんまドゥテルテさんやスーチーさんに利用されようとしてるというのがこのニュースです。
それはそれで利用される振りをして綺麗に乗っかっていってミャンマーやフィリピンに日本が敗戦後初めて橋頭保を築く。
フィリピンは日本が好きでアメリカを憎んでるという人が多い。
だからドゥテルテさんは反米発言を繰り返す。
それはどうしてかというと第二次世界大戦当時に僕たちが刷り込まれたのと逆で「アメリカ人は白人だけを守ろうとした」と考えてる人が多いから。
いわば語り継がれてきてる。
これをもう一度引っ繰り返して言うと、日本は悪者だったことになってるからミャンマーとかフィリピンで独自の影響力が発揮できない事になってたのが影響力を発揮できるようになりつつあって、その一番強烈な理由がアメリカがもうプレイヤーじゃなくなってる事。
中国と日本になってる。

アメリカがプレイヤーじゃないというのは言い過ぎで、例えば海軍で言うと本当はアメリカ海軍の実力からしたら中国海軍は全く話にならない。
そういう現実を考えたら本当はアメリカの存在感はあるけど、でも初めて日本が本当のプレイヤーになって出てきて、日本の海軍力を世界がどれだけ歓迎するか。
全然変わってきてる。
かつてと今と全然違う、日本の海軍力に対する期待が。
何を言ってるかというと単に今までおなじみの経済援助だけじゃなくて軍事が後ろにくっ付くようになった、憲法はあのままなのに。
この現実と憲法の乖離も酷い。
現実はどんどん先へ行ってて軍事力込みで、実際は手足を縛られてる自衛隊なんだけど外国はそれを全部知らないから。
ミャンマーであってもフィリピンであっても日本の軍事的な存在感を期待してて、そうすると中国と、フィリピンでもミャンマーでも交渉するときに有利になる。
だからジャパンカードを持ちたいという訪問なんです。
これは今までの国みたいに、発展途上の国も含めてやってきて「お金ください、技術を教えてください」というのと根本的に違ってきてる。

一個余談を言うと、アウンサンスーチーさんの表情が変わり過ぎ。
かつてのアウンサンスーチーさんではなくなってる。
要するに軍が作った憲法があって、その憲法だとスーチーさんは大統領になれない。
そうすると通常考えたらあくまで憲法改正で、王道で行くべきなのがアウンサンスーチーさんが突然「私は大統領を超えた存在になる」と発言した。
スーチーさんは本気で、つまりかつての若きスーチーさんとは違って年齢も高くなってるし、自分の健康は自分が一番分かるからでしょうが、時間が無いという雰囲気が表れていて、そうすると王道を行くよりは「国家顧問だから何でもできる」みたいな。
この先は僕の気のせいかもしれませんが、でも人間ってやっぱり顔に現れますよね。
スーチーさんって昔も今も綺麗な人なんですが、険があるというか、もっと正直に言うと焦りがある。
だから安倍さんのあの落ち着いた余裕のある感じとスーチーさんは全然噛み合ってなかった。
暗いというのはその人の個性でいいんだけど焦るというのは国家の指導者にとっては一番不幸な事です。
それは誰でもそうで、焦ったために良い結果が出るということは無いでしょ。
それをちょっと感じます。
中国はそういうのを見逃さないので。
関連書籍 変見自在 スーチー女史は善人か(新潮文庫)
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