南シナ海「法の支配」確認。日比首脳

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このニュースを一言で言うと、暴れ回っていると言ってもいい。
別に中傷してるわけじゃなくてフィリピンの大統領がこれほどまでに注目されるのは史上初めてです。

確固たる意志を持って間違いなく暴れ回ってるんですが、安倍さんの前でだけ借りてきた猫のように静かになって、大人しいとは言いませんがしかしころころ変わるのが特徴でもあるのでみんなフィリピンのトランプさんだと言ってて、アメリカの大統領がもしトランプさんになったらこういう風になるという事で「小さな予行練習」と言われてるんだけど安倍総理の前ではこんなに静かに、ちょっと表現良くないけどまともになるんだという事なんです。
その上で世界にとって重大なのは、この共同通信の記事ですらこういうニュアンスになる。
つまり南シナ海についてフィリピンが前の大統領の時代に常設仲裁裁判所に提訴をして、中国に極めて不利な判決が出た。
それをドゥテルテ新大統領は、中国に行って習近平と会談した時などに事実上「こんなのは棚上げだ」或いは無効だとは言ってないけど一旦脇に置くという表現もした。
ところが安倍総理との首脳会談では、安倍総理に促されての事でもあるんですが「いや、事実上有効だ」という事を言っている。

今回、世界の中で日本に対してだけ敬意を払ってこういう態度をドゥテルテ大統領がした。
色んな事を考えてしまうんだけど、安倍さん自身もちょっと内輪の会合などでは、「やっぱり長期にわたって安定して総理大臣をすると何よりも外交で有利になる」と言っている。
現実に安倍総理は長期政権になりつつある。
まだ本当は長期とも言えないくらいです、世界的に見れば。
でもそれが外交ですごく有利になっていることは本当です、国内ではずっと安倍バッシングが続いてるわけですけど。

安倍さんをヒトラーと言う人に僕は何度も言ってきました。
「もし安倍さんがヒトラーだったら、あんたたちみんな殺されてますよ?」と。
ほんとに独裁者でヒトラーだったら「安倍政治やめろ」とかなんとか言ってる人は、もうみんな収容所に連れていかれて池に沈められてるわけですから、或いは焼かれてるわけなので、だから国内ではちょっと長期化しそうというだけでこれだけバッシングを浴びる。
その一方で特にメディアを中心に「政治が不安定でけしからん」という話もするわけですけど、世界の目は全然違ってて、総裁任期が3期9年に延びるという事も外交上では非常に良い影響を与えてるんです。
だから安倍政権もいつかは終わりますけどこれによって2021年までになった、また変わるかもしれないけど。
その長期政権かな?という効果が表れての事であると同時に、ドゥテルテさんの影響でフィリピンへの関心が高まってて「フィリピンに行きたい」という人も増えている。
フィリピンは実はセブのような観光地が一番安全で首都マニラが一番おっかない。
普通は逆で、アジアとか特にそうなんだけど普通は首都に大統領府があったり軍がガチガチに警護しているので、スラム街とか売春窟とかに行かない限りは比較的安全なんです。
で観光地は泥棒が非常に多いし、観光地は人の気が緩んでるから実は事件が大変多いというのが世界の、アジアを中心にした現実です。
ところがフィリピンは空港で、大統領だった人が目の前で殺される。
だからマニラが一番怖いんですよ。
その中でも一番怖いところがダバオだった。
したがってドゥテルテ大統領は市長の時代に沢山犯罪者や犯罪者かどうか分からない人の殺害をどんどんするという事で頭角を現した。
それはトランプさんを上回る無法に見える。
いずれにしろ近代国家としてあり得ない事をやってきたんだけど、但し一つ言えるのは愛国者ではある。

フィリピンという国は本当はとても小さい国で、地政学的にも基本的に島で成り立っている。
日本はそう言われてても実は本土は凄く大きい。
その中で中国とアメリカの挟み撃ちになってる。
でアメリカの事を一方的に非難して中国にすり寄ったと言うけど、実は習近平国家主席と並んで記者会見をする、つまり映像に映ることが分かってる時にポケットに手を突っ込んで出てきた、しかもガム噛みながら。
そんな態度で習近平国家主席と共同会見した人は絶対史上初めてで、今後も二度と無いです。
しかも中国のカメラも途中で気が付いて唖然として、やばいのにアップにしてしまった。
これ中国は本当は真っ黒にしたいくらいです。
くちゃくちゃくちゃくちゃガムを噛んでて、これを「無法な酷い奴だ」と言ってる人は居るけど、そんなわけないでしょ?
そうじゃなくて明らかにアピールしてるんですよ。
「別に中国の言う事を聞いたわけじゃねぇ、俺は小さいフィリピンをアメリカと中国との狭間で何とか自立性独立性を打ち立てようとしてるんだ」と。
で「犯罪の摘発に対してアメリカは当然人権を前面に出してやってくるけど、アメリカは世界中で人殺ししてるじゃないか?」と。
「オバマは人を殺さないと言ってるけど無人機で殺害もしてるじゃないか?赤ちゃんまで」と。
そうは言わなくてもドゥテルテさんはそういう考えを持ってるから、だから一方的に犯罪捜査のやり方を非難するんじゃなくて、本当は思惑でだけど中国はそれを支持してくれるから、そしてお金を出してくれるから中国にすり寄って見せるけど本音は違うんだよという事をポケットとガムで表現して日本に来たんですよ。
で安倍総理の前ではシャキーンとしてて、これはいやが上にも僕たち日本の愛国者の誇りをくすぐったでしょ?
これ上手にくすぐってますよね?
「中国に対するのと全然態度違うよね?」と。
これ全部計算されてます。
で日本でも総理と会談するときに借りてきた猫だけど、講演会とかになると好き放題で財界人との大事な会食も30分遅れてくるし、後の事も全部遅刻してきて、まともにやったのは安倍さんとの会談だけ。
これはいちいちいちいち計算してやってると思う。
いやあ大した人だよ。

しかも安倍外交は凄みがあると思ったのは、安倍さん明らかにそれを楽しんでますよね?
普通外務省なんかは戦々恐々とするはずなんですよ「またポケットに手を突っ込んでガム噛んできたらどうしよう」とか或いは「ああ言ったりこう言ったりああ言ったりこう言ったりするのを一体どこに落とせばいいんだ?」とか。
それを安倍さんは王道を行ったわけです。
「南シナ海で裁定出てますよね?これはちゃんと法の支配でやらなきゃいけないですよね?それからアメリカとの関係をいたずらに悪くしたら困るのはあなたであり、あなたの国であり、日本も迷惑しますよ」という事も真正面から言ってるじゃないですか。
でドゥテルテさんはそれを逸らさないで真正面で受け止めた。
これはアメリカが壊れていく中で、とても大事な場面なんですよ実は。
やっぱりアジアのリーダーは日本であって、それは日本を誇って言ってるんじゃなくて日本にはその責任が生じていて、独裁国家中国の思うがままにしないためには日本がアメリカに寄りかかって生きるのではなくて自分の立場でどこの首脳とも会談できる、そういう総理大臣が必要です。
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