天寿の第三原則

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自分で洗髪して髪を洗ったりマッサージをしても別段何とも感じないんですが、他の人にしてもらうと快適に感じる。
遠藤周作の小説にもありますけど、脳腫瘍の患者が自分の隣に居て、患者は夜中になると痛みで呻く。
そこに看護婦さんが来て患者の手を擦ると呻き声が小さくなる。
これ全員がこう思ってるはずです。
「自分で洗うのと洗ってもらうのは物凄く違う」と。

天寿の第三原則というのがあって、第一原則は行動の速さ、第二原則が命、第三原則が集団の中の貢献。
この三つをきちっとやれば60歳の天寿が100になるというものです。

集団の中でないと動物は生きられない。
そして集団に貢献しないと生きられない。
普通は自分の健康に気を付ければ長生きできると考えます。
それは全く嘘。

一夫多妻のはぐれ雄。
はぐれ雄は普通に考えれば群れに居る雄より健康です。
はぐれてる方が餌も全部自分のものだし雌も守らなくていいのにすぐ死にます。
これは社会に要らないからです。

それから哺乳動物は生理がありますが、閉経後の雌、これもすぐ死にます。
閉経後の雌で生きてるのは人間だけで、この理由もちゃんとあります。
人間以外の動物に関しては閉経後は死にますが、これは子供が産めなくなったら雌としての役に立たないから死にます。
だから本人が健康であるという事と生き残るという事は全然違う。

百匹がスムーズに回遊できるイワシの水槽を作って百匹回遊させておく。
そこに十匹を足すと110匹になります。
そうすると過密になります。
するとそのうちの10匹のイワシが体を擦りあって鱗を傷つけて自殺します。
それで100匹に合わせます。
だからこれも集団を優先してる。
集団のために常に個人が犠牲になる。
楽なはぐれ雄が死ぬ。
まだ元気な雌が死ぬ。
イワシも個体が犠牲になって集団を維持する。
ここで「僕死にます」というイワシはどういう基準で選ばれるのか?
全く分かっていませんが、後から入れたイワシが死ぬわけじゃないです。

人間に話を戻すと日本人女性の平均寿命は86歳、男性は79歳です。
女性の方が長いのには理由があって、女性は独立した性だから、男性が居ようが居まいが、独身だろうが夫が居ようが86歳。
ところが男性が79歳という天寿を全うできるのは、奥さんが生きている場合に限る。
そうじゃない場合でも周りに20歳くらい自分より若い女性が女友達として居ると天寿を全うします。
ちなみに全世界的な統計では独身の男性は、妻帯してる男性に比べて10歳早く死にます。
ところが独身でも女友達が居れば同じになります。
それで女友達にも条件があって、その女友達と性的関係があるとほとんど効果がありません。
お茶飲み友達というか、バーに行って横に座ってるくらいがいいです。
つまりお金払って酒飲んでる間は横に居てくれるけど後腐れは無い。
何故女性が居るといいのか?
やっぱり女性が近くに居るという事が男性の生きる意味なんですよ。
だから女性が居なければもちろん男は早く死んだ方がいいです。
これは皆さん分かってると思います「俺だけなら意味はないな」と。
ここで天寿の第三原則が効いてくるんだけど要するに誰かの貢献をしなければ死ぬんです。
だけど隣りに女性が座ってるとその女性と話をすることによって男性の心の中に「もしかするとこの女性にとって自分は少しは役に立つのかなあ?」という心が起きる。
こういう諸々を計算した人が居てそれによると70歳の人が2時間隣りに女性が居ると10分寿命が延びます。
だから年にそれを200回くらいやるとそれだけで2000分も延びます。
この事からも分かるように、おかしなことに人間や動物は自分のために生きるということが出来ない。
よく考えるとそうですよね?
だって自分一人居ても意味が無いんだから。
これで話が繋がってくるんだけど、自分が大切で自分が健康に気を付けていれば長生きできると思ってるけどそうじゃなくてデディケーション、つまり他人に献身する、何らかの形で。
すると寿命が延びる。
全ての人がそうです。

それで先ほど書きそびれましたが人間の女性だけが閉経後生きてるのは、人間の女性だけが他人にお世話をするからです。
爺さんは普通世話をするという事をしません。
なんで婆さんがするのかと言ったら、それが自分の寿命を支えているんだという事を暗黙のうちに分かってるからです。

ボルボックスという生物は面白くて、一匹の個体の中にも七匹のボルボックスが居る。
このボルボックスは七匹全体でも一匹だし、個体でも一匹。
それでちょっと状況が悪くなると全体を全部外す。
全体の時には「俺は頭だ、お前は足だ」とか言って分担してるんだけど、危機になると破裂して中からボルボックスが七匹出てきてそれが一匹ずつの役割をする。
これで驚いちゃいけない。
イワシは大きな魚が来ると自分をより大きく見せるために数百匹、数千匹集まって、全体で丸くなって一匹になる。
だからイワシというのは一匹が一匹と思っちゃいけない。
不思議なのはなんで丸いという事が分かってるのか?イワシ一匹一匹が。
それどころか敵が来ると、その敵に合わせた形になる。
ほんとに不思議。

次に人間の軍隊。
同じように見えません?
1人1人は固体なのか?全体なのか?
例えばある地域の軍隊はもし解体されるとすぐ殺されます。
だから元々生物は離れてる様に見えて実は全体で一つの個体なのかもしれない。
自分は個体だと思ってるけど。
あなたは私、私はあなたみたいな。
そういう面を持ってるので、それが何らかの形で作用する。
だから人のためにやればやるほど長寿になる。
統計的にもデータはあって、やっぱり自分のための職業というのは早く死にます。
どれも他人のためと言えば他人のための職業と言えるけど、他人のためがハッキリしてて給料が安いというのが一番いい。
だからお坊さんが一番いい。
今はお坊さんお金持ちだけど。
「相手のためにお経をあげてあげますよ」。
後からお布施を貰うけど、いくら入ってるか分かりません。
10円かもしれないし。
こういう仕事が一番長生き。
それはやっぱり第三原則が効いて「この人は生かしておこう」という風になるんですね。

だからシャンプーで頭を洗ってもらうと、そのシャンプーをした人と自分との間の連帯が出来ますから。
それがやっぱり自分に気持ちいい。
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