英ポンド急落31年ぶり安値。EU離脱を懸念

eca1610071749009-f1.jpg
マーケットって人間のやる事だからしょうがないけど、こんなのもう分かってるわけじゃないですか。
イギリスはもう後戻りできない、EUを出て行く。
それでメイ首相が「来年3月までにやっぱり出て行きますよ」と。
そんなの分かってる事。
分かってるのに慌ててポンドを売る。
だからマーケットって常に先を読んでそれがあてになるように見えて本当は目先で動くというのを皆さん出来れば意識なさった方がいいのと、なんでイギリスが「出て行きます」と言うとポンドが下がるのか?
イギリスの銀行がヨーロッパでまともに活躍できなくなるんじゃないか?という懸念がある。
こういうのを固い言葉だけど重要な言葉で言うと金融不安と言います。
日本でも起きましたよね?
この金融不安というのは僕たちが生きてる資本主義経済では凄く重大です。
金融と格好良く言っても本当は金貸しですけど要は血液です。
だからすごく大事で、僕らの体は血液がちゃんと流れてるから持つのであって、血液が流れなくなったり滞ったりすると他の何が良くてもダメ。
金融って資本主義の血液、血管だから、そこが根詰まりするんじゃないからというのは凄く深刻な話です。

実はヨーロッパはやっぱり僕たちからやや遠くて、中国とか韓国とか或いは遠くてもアメリカだと日本には凄く身近なんだけどヨーロッパってやっぱり観光で行くところというイメージが一般には強くて遠いんですけど、今そのヨーロッパで金融不安がドカーン!と来るんじゃないか?という事を凄く心配してる人が多い。
例えばドイツ経済はすごくいいはずです、日本と並んで、或いはアメリカと並んで、世界経済って結構困ってるけどその中では逆に言うと日本よりもいいはずだと言われてる。
ところがドイツ銀行が今えらい事になってて、それこそ信用不安を起こしてる。
日本銀行というのは中央銀行です。
で日本銀行が金融不安と言ったらそれは話が違うじゃないですか。
ところがドイツ銀行というのは中央銀行じゃないんですよ。
ドイツ連邦銀行というのがあってそっちが中央銀行でドイツ銀行というのは普通で言うとメガバンクの一つ。
日本にもメガバンクいくつかありますけどそのうちの一つが怪しい商売をした。
この怪しい商売の中身がリーマンショックの時、住宅ローン、サブプライムローンという難しい言い方、要するにお金を払えない、住宅ローンを払えないような人にどんどん住宅ローンをさせてそれでアメリカでバブルを起こしたけど結局住宅ローンを払えないのでその家が持てなくなったり、という事が切っ掛けになった。
それとそっくりな事を実はドイツ銀行がやってて今揉めている。
例えばアメリカの司法省からおよそ1兆5000億の和解金を払えと、一つの銀行に対してですよ?

ドイツというヨーロッパの肝心要の国がこの有様で、依然としてギリシャの不安も消えてないし、イタリアやスペインが危ないという話もずっとあるのに、例えばイタリアでとんでもない長期の国債を出してみたり。
とにかくヨーロッパで金融不安が起きるんじゃないか?
今も相当な不安なんですけどこれが現実になるとどうなるか?
ポンドもダメ。
ドイツがダメという事はユーロもダメ。
そうすると円がどうなります?
円の信用だけが残るからバーン!と円高になります。

アベノミクスというのは簡単に言うと黒田日銀総裁と連携して円安にしたんです。
円が安いと輸出がしやすいので、だから株は高くなる。
円安株高というのが今のところアベノミクスで達成できた唯一の事。
そこが本当の成長にまだ行ってないというのがずっと言われてるんですが、本当の成長軌道に乗る前にポンドが暴落していき、ドイツ銀行が破綻の様な事を起こし、イタリアなんかがまた信用不安を起こしたりすると、やっぱりみんなが円に群がってきて、日本人としては誇るべき事ですよ?
「ドルよりも円の方が信用できる」と。
日本国民の努力が報われるという本来話なんだけど、それが円高になっちゃうと輸出は大打撃です。
一番輸出産業で代表的なトヨタでもです。
それに備えて例えばトヨタ製の車はアメリカの現地で作ってたり、その努力は沢山してきたけどいきなり円がバーン!と仮に1ドル70円とかになっちゃうと、というか80円とか90円でも大打撃です。
株がドーンと下がる。
そうするとちょうど逆になる。
円安株高が円高株安になる。

夏の参議院選挙でもアベノミクスは大きな争点でした。
続けるのか?続けないのか?
アベノミクスをやめると言うならオカダノミクスとかシイノミクスとか何か出してくれないと、「やめました」「そうですか」で国会議員は歳費貰えるからそれでいいけど他の人はどうしてくれるんだという話。
したがって今10月ですから12月にいきなりそんな事になるのかと思うかもしれないけど、いや、なるときはなるんですよ。
なるときはいきなり円高が進み、株がドーンと下がって衆議院解散?
そんなの出来るわけないですよ。
みんなやっぱり経済を一番見るから。
そりゃそうですよ。
経済があって日本の発言権もある。
経済が強くて初めて日本は中国にも韓国にもアメリカにもヨーロッパにも物を言える。
それがいきなり円が高くなって経済が一気に冷えて株が安くなってみんながウロウロする。
そこで「衆議院解散しましょう」と。
そんなのは出来なくなる。
しかも日本はこれが起きないように打つ手があるかと言うと殆ど無いです。
例えばドイツ銀行の和解金を日本が肩代わりするんですか?
そんなのもちろん出来ないし、日本が「イギリスは信用できるんですよ。ポンドを暴落させたりしちゃいけません」って言っても「ああそうか」とは誰も思ってくれません。
そうでしょ?
日本政府の思惑、安倍総理の思惑、ましてや衆議院解散の時期とかそんなの関係無く、「じゃあ信用できる円に全部お金を集めちゃおう」という風になっちゃう。
12月から1月にかけてそういう局面が来るという事なんです。
関連書籍 お父さんが教える 13歳からの金融入門
関連記事

コメント

非公開コメント