2島先行返還で打開を、鈴木宗男氏

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まず、いつも共同通信に厳しい事を言わざるを得なくて、記事の中に「鈴木宗男さんが歯舞色丹については返還協議を行い、合せて国後択捉の帰属に関する交渉を行う」とありますが、これ分かんないでしょ?

歯舞、色丹という小さな島、一つの群島については返還協議をする。
で大きな国後、択捉については帰属に関する交渉を行う。
これパッとわかる人が居たらすごいというか、分かるわけないじゃないですかこんなの。

何を言ってるかというと「還すのは歯舞、色丹だけです」とても小さな。
そして大きな大きな、例えば国後だったら沖縄本島より大きいし択捉だったら東京都より大きい。
本当に小さくて、歯舞群島だと例えば歯舞島というのは無い。
パッと見ると岩のように見える小さい島の集まり。
そこは還すけど大きな国後択捉については帰属に関する交渉を行うというのは、「還らないけどこれはもともと日本領だよね」というのを確認だけしてくれませんか?
これハッキリ言うと強盗です。
戦争で奪われた領土じゃない、戦争は終わってたので。
戦争が終わってもう日本軍が戦えないという状態に付け込んで旧ソ連軍が入ってきた。
つまり戦争じゃなくて強盗で奪われた領土だから、例えば車が強盗に遭いました。
その車の中にママチャリが積んであった。
それを取り返す時に「積んであるママチャリは返しましょう。しかし車本体は誰の車かという事だけを確認する」。
つまり「えっ?元々は僕の車だったよね?」「あ、そうなの?だから何?」という事でしょ?
そこに日本人が住んでいらしたんですよ?
それが無理やり北海道に追われて仕事も生活も奪われたというのが北方領土問題なので、鈴木宗男さんは怒ると思いますがこういう考え方は反対です。

安倍総理に課題があってロシア側の反応は「安倍さんは今鈴木宗男さんをすごく大事にしてるよね。しかもわざわざメディアに出るようにやってるよね」という感じ。
ロシアはやっぱり情報のプロなので鈴木宗男さんの事が報道されてると「あっ、会ってると見せたいんだ」と考える。
安倍総理がOKしてないと鈴木さんが勝手にできるわけないと思うから、だからロシア側も「じゃあ2島でいいの?」、つまり鈴木宗男さんは非常にロシアに接近してそれが事件にもなって有罪にもなった。
その刑期は今は終えてるから問題は無いんですがロシア側から見たら「我々の側でずっと動いてきた人だ」となってしまう、鈴木さんご本人からすると不本意だと思いますがそういうイメージになってしまう。
それが安倍さんがわざわざ記録に残るように鈴木宗男さんと会うというのは、要するに鈴木宗男さんが昔から言ってる自論があってそこはずっと変わってない。
「還すのは2島だけ、後の国後択捉は帰属、誰のものなのかについてはその後また話し合いましょう」これ違う言葉で言えば実質棚上げ。
「それでいいんだね?」と。

実は安倍さんとプーチンさんはマジに仲が良くて、二人だけで話したりすることが多い。
本気で二人だけで会ってる、通訳は入ってますけど。
という事はロシアの外務大臣も外交官も中身が分からない。
プーチンさんと安倍さんしか知らない。
通訳はさすがにしゃべったりしないので。
という事はロシア側も日本側も二人が何を話したかというのは鵜の目鷹の目で探ってる。
危険なのはこういうのは間違ったメッセージになりかねないという事です。
共同通信の記事については書き方が悪い。
国民が分からないように書いてる。
こんな役人言葉で書いちゃダメで、「返還協議を行い」ってそうじゃない。
「ここだけは還すという意味ですね?」という事を書くのが記者の使命だから、役人の言ってる事をそのまま書くんだったら記者の資格は無いです。
共同通信の記事の問題はここまでで、本当の問題は安倍総理が鈴木宗男さんを優遇して会う、それは実は他の意味もあって鈴木宗男さんは今選挙に出られないからお嬢さんが今国会議員やってるから取り込んで、或いは民主党政権で外務大臣をやった別な人まで取り込んで、今国会内の会派の名前が自由民主党じゃなくて自由民主党無所属という会派になった。
で自民党は圧倒的な数を持ってるようでいて実は簡単に覆ります、やがて総選挙やらなきゃいけないし、一議席でも欲しい。
それがあるから安倍さんはお父さんの鈴木宗男さんを持ち上げて見せてるという面があるんですが、じゃあそれだからやっていいのか?
話をぐるっと戻すとロシア側に「ミスタームネオスズキ」と言うだけで伝わって、「還すのは歯舞、色丹だけでいいんだ。後は話してるだけでいいんだ」という事になってしまう。
日本人をバカにするな。
北方領土問題は1956年の日本とソ連の共同宣言で既に出てた話です。
1956年ですよ?
その間ずーっと何してたんだ?
沖縄本島より大きかったり、東京都と並ぶような大きな島が還ってこないという事になったらやっぱり国民は怒りますよ。

安倍さんの対露外交の基本は中国がいわば道を踏み外さないように、日本とロシアが凄く仲良くなってパートナーシップを組むと中国は当然挟み撃ちになるから中国の無茶な動きをある程度抑制できる。
そういう戦略的意味はあるから安倍総理としてはプーチンさんと人間関係を築くし歩み寄るのは当然だみたいに言う人も居ます。
しかし中国を考えて何もかもやると道を誤る。
問題なのはロシア側がプーチンさんと安倍さんの二人が何を話したのか分からないまま、結局1956年に戻って歯舞、色丹でいいのか?と。

プーチンさんは外交の世界でズルシャモと言われてます。
要するに凄く戦闘能力あるんだけど、同時にすごく狡猾で、もちろん頭が良い。
そういう一番タフな相手、交渉しにくい相手の事を言うんですけど、プーチンさんは世界最高というか世界の歴史で何人も居ないくらい上手です。
これプーチンさんは今は、実は安倍さんに対しても「歯舞色丹だけでいいよね?」という話は挙げてますが「国後択捉だってちゃんと領土返還の対象だよね」という事は言ってません。
少なくともプーチンさんが表で言ってるのは「歯舞色丹だけでいいよね?」という話より下げてます。
ハードルをギュッと押し下げてる。
つまり「歯舞色丹は共同宣言もあるから、領土をどうするかの話の対象にはなるよね。しかし還すとは言ってないよ」。
こういう風に下げられると、外交交渉は話半分と言っても下げた状態で半分にされたら「いやあ歯舞色丹還ってきただけでも素晴らしい」という風に交渉の現場だとなりかねないんですよ。
交渉の最前線はみんな命を削って寝ないで交渉してるから。
ところが結果を受け取る国民からしたら、結果が出てきたときに「なんだこれは?」になって、すると例えばアベノミクスは実際に雇用を改善してるのは事実だしこれからが本番だけどそんなの全部吹き飛ぶ。
何故かというとやがて総選挙やらなきゃいけない。
そうすると今まで積み上げてきたものがパーになりかねないという状況です。
そういう事まで語ってるのがこの何気ないニュースなんです。
関連書籍 北方領土問題―4でも0でも、2でもなく (中公新書)
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