今国会でTPP成立に意欲。首相、改憲草案撤回は拒否

今国会でTPP成立に意欲。首相、改憲草案撤回は拒否
要するに人と物と金が自由に動くというのがTPPの趣旨で、その先に乗っかる日本の豊かさと、乗っからない日本の豊かさというのはちょっと種類が違う。
僕はグローバリズムの大きな流れの中でのTPPとはちょっと違った、それこそ地球の裏側にある野菜を食べるよりは地元の地産地消の方が今は贅沢と言われているので、数字に表れない豊かさを考えた時に簡単にはTPPには乗れない。
賛成の人の考えは出来るだけ沢山のものを出来るだけ安く、安全なものを手に入れることが出来ればいいなという考え方。

一長一短あります。
よく数字ばかりが比較されがちなんですけど例えば外国から沢山労働者が入ってくると夜に女性が歩くと危険な街になるという事が仮にあったとしたらそれは数字には出てきません。
政府の議論だとどうしても「GDPはどうなのか?輸入は増えるか増えないか?」という数字の比較ばかりになる。
例えば日本酒って美味しいじゃないですか。
これが世界で人気になると価格が上がります。
今はどんなに人気があって高い銘柄であったとしても、仮に銀座の高いところで飲んだとしても一杯の値段はたかが知れてます。
ところがパリの三ツ星レストランでメニューを見るとワインのリストのところに日本酒があった。
それはある結構有名なブランドで値段を見るとグラス一杯いくらだと思います?
500ユーロ。
7万円くらいです。
大体グラス一杯の日本酒が7万というのは日本ではありえません。
TPPをやるとこうなっちゃうんです。
今は世界にマーケットが開かれてないので日本人はどんなに高い日本酒も安く飲める。
ところがワインなんて良いものは一本100万200万は当たり前です。
一本100万の日本酒なんてありえないですよね。
ところがTPPで良い日本酒を世界に売るとなったら高くなってしまって、日本の一般庶民は安い酒を飲み、中国やアメリカの大金持ちが美味しいお酒を高い値段で持って行くという構図に恐らくなる。

そのレストランの人が言うには「私はこのお酒の原価を知っている、あんたも知ってるはずだ」。
それに対して「日本ではありえない金額なんですが?」と突っ込むと「いや、この味だからこの値段なんだよ」と言ってきた。
要するに向こうは原価とか関係無い。
そうするとそれこそ松坂牛とかそういうものが障壁無くバンバン外に出るとしたら、そんなに生産は増えないですから外国人ばみんな買うでしょう。
例えば香港で松坂牛を出してる店って凄く高い。
それは認められてないからみんな密輸なんです。
例えばローストビーフという形で持ち込む。
そうすると加工牛肉として持ち込める。
で周りの火の入った部分を全部削って生肉に戻してそれをステーキとして出す。
すると100グラムで10万とか15万もします。
これがもし自由化されてバアアアッと出るようになったら価格が上がってしまって日本人は食べられなくなると思います。
そうすると例えば美味しい日本酒を安く飲める幸せって数字に出ません。
すごくおいしい牛肉を安く食べられる幸せも数字に出ません。
確かにこういうものを世界に売れば日本の貿易量は増えますけど、そういう経済的なプラスの部分と美味しいものを安く食べられる幸せのバランスを考えると一長一短あるんですね。

もう一つ、憲法の話なんですが「自民党草案を撤回しろ」と言ってます。
撤回するとして、じゃあ何を議論すればいいの?
案が何も無いじゃん。
民進党が民進党としての改憲草案を本来は出すべきですよね。
出さないの?
基本中の基本ですよ。
「改憲反対だ」と言い続ければ草案も出せないんじゃないの?と思うんですが、ただ民進党は憲法改正には賛成なんです、建前としては。
だったらどこが賛成なのか草案出してよと思うんですが要するに安倍政権がやる改憲には反対、だけど改憲そのものには賛成。
これは民進党の中でも意見がバラバラです。
だってまともな綱領一つ作れないのに党が一丸となって改正草案なんてものは出せるわけがないです。
ですから撤回しろと言う前に野党として提案型の存在でなきゃいけない。
ところがただ反対する、ただ足を引っ張るだけ。
だから野党はダメなんです。
安倍政権だってみんなが全て100%受け入れているわけじゃないですから。
であれば提案をすることによって「ああ、それだったらいいよね」という事で自民党もそれによって修正する。
こういう本当の意味でのカウンターパートナーにならなきゃいけない。
僕は民進党の中での前原案と蓮舫案を民進党の中で議論して決定するプロセスを見たいんですよ。
でも恐らく案が出た途端に幅が広すぎて分裂するでしょうね。
別に分裂させようと思ってるわけじゃないですが、でも彼らが本当に立憲主義だの民主主義だの言うんだったら党の中での政策決定プロセスというのを見せてほしい。
関連書籍 アメリカも批准できないTPP協定の内容は、こうだった!
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