「都職員の調査能力確認」豊洲盛り土問題

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土壌汚染対策法上に則って対策するだけなら、その上に50cmの盛り土をするだけで完了します。
ところが東京都はそれを徹底的にやろうとして10メートル区画でメッシュを作って区域分けをずーっとして行った。
そしてその中の土、地下水が汚染されているかどうかを全部調べた。
書類上はそうなってる。
で汚染されている土に関しては全部入れ替える、その前に2メートル掘り下げてそれを全部除去する。
50cm上に乗っければいいところを2メートル掘り下げてそれを除去して、そして汚染されている地域の土を全部掘り返して安全な土を埋める。
汚染水も要するにそれはくみ上げて、浄化してもう一回戻すという事をやったうえでその上に2.5メートルの盛り土をしていくというやり方を取った。
ただその盛り土をせずに地下空間を作ってしまった。
これが事のあらましです。
そうすると土壌汚染対策法の対応でいうとかなり過剰にやった、遥かにグレードの高い事を書類上はやった。
だからよく言われてる様に「いやいやきちんと対応できたんだから、そこに盛り土がされてるかされてないか、或いはそこに地下空間があるか無いかというのは大した問題じゃないんだ」という主張がある。
なるほど、そういう主張も確かに理解できるんだけどちょっと待てよ?
書類上やったとされている対応は本当にやったのか?
地下水汚染はきちんと除去して元に戻したんだろうか?
土の洗浄はやったのか?
書類上はそうなってるけどほんとにそうなのか?というのが実は隠された一番大きな問題なんですよ。
だってそうでしょ?
「4.5メートルやりました」と言って実際はやってなかったんだから。
もしかすると他もやってない可能性だってある。
そういった意味でいうと小池都知事が言うように「豊洲が風評被害にまみれていることに責任を感じてほしい」というのはそこにある。
要するにやるべきことはやり尽くした、但し調査能力は確認したい、本当にやったかやらないかの調査能力が問われてる。

ここまでくると問題をいくつかに切り分けて考えた方がいい。
一つは本当に安全性が担保されてるのかどうか?豊洲に。
それがまず一つ。
それとそういった決定、実行のプロセス、東京都庁という組織の。
これにどういう問題があるのかって事は今後ずっと検証して行かなきゃいけないと思う。
で、やっぱりもう落としどころをうまく探してほしいという事はあるんだけど、豊洲が風評被害に見舞われているためにマンションの価格が下落してます。
それからもし豊洲市場に都が移転しなかった場合、「うちが買う」という大手流通企業がすでに食指を伸ばしてる。
「そのまま売ってくれ」と。
そしたらたたき売られてしまう可能性がある。
こういう事ももう囁かれ始めているという状況の中でこの風評被害って事をすごく小池都知事は気にしてる。
やっぱり今住んでる人たちだって居るわけですから。
そういう意味でどのようにうまく着地して行くかって所をそろそろ、というところだと思います。
関連書籍 東京都政の深層 (仮)
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