エネルギー問題

エネルギー問題
シェールオイルが生産体制に乗ったことを受けてアメリカは言ってみれば潜在的なエネルギー輸出国になった。
自前でもちろんエネルギーを賄えるし中東に依存しなくてもよくなった。
これが中東情勢の大転換に繋がっていく。
「もうイランもイラクもいいや、どうぞ好きにやってくれ」というのが今のアメリカ。
それに対してサウジが反発しているという構図がある。

このエネルギー問題と向き合う時、一つの異質な国がある。
それが中国。
基本的に天然ガスにしても石油にしてもマーケット商品です。
要するに通常は市場から調達してくる。
市場を通じて買ってきて、市場を通じて売る。
そこで需給が逼迫して価格が上がったり、或いは下がったりすることはありますよ?
ただしそのマーケットがきちんと機能した上で支払うお金さえあれば安定的に必要な分だけ石油、天然ガスが確保できるという体制が実は構築されてた。
だからアメリカは軍隊を派遣して中東の安定化に努めてきたと言っていい。
ところが中国が登場して何をやったかというと、要するにマーケットを信用してないものだから全部自分で確保しようとした。
つまり普通「牛乳が欲しい」と言ったらスーパーに行ったり牛乳屋さんに行って買ってきます。
値段が上がり下がりしてもお金さえ出せば変えるという状況。
ところが中国は「いや、マーケットとか牛乳屋は信用できないから」という事で生産農家の所に行って直接「この乳牛買う」と牛を抑えに入った。
そうするとどうなるかというとそれがマーケットに流れてこないという事だから混乱するし不安にもなる。
中国が牛乳をがぶ飲みしてる時代はいいですよ。
ところが経済が停滞してきて「これ以上飲めねーな」となったら減産体制に入る。
そりゃあ地域の経済、その国の経済にダメージを与えることになりますよ。
だから中国が市場メカニズムの中に組み込まれてないというところが不安定化の一つの大きな要因なんですよ。
全部自分で。
だから第二次世界大戦前の意識なんです中国は。
中国みたいなところが残っている限り、このエネルギー事情は安定しません。
だって一番大きいとまで言わないまでも世界で有数の大需要がある国です。
そこが要するに我々の側に入ってないという事は物凄く不安定な事だと思います。
そこをまず固めたうえで安全保障の問題、国際政治の問題というのがスムーズに動き始めるんじゃないのかな。
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