アベノミクスで一番誤魔化している部分を考えてみる

アベノミクスで一番誤魔化している部分を考えてみる
20年前、30年前だったら自動車にしても日本の自動車メーカーが作る自動車は品質性は世界でも断トツ、値段も安い。
飛ぶように売れて世界のマーケットを席巻した。
ところがここ近年になってヨーロッパやアメリカ勢もどんどんキャッチアップしてきて品質、性能ではそんなに大きな差は無くなった。
で今何が起きているのかというと価格競争なんですよ。
その価格競争で勝つための価格設定、例えばプリウスにしても殆ど利益が取れない状況。
つまりある意味で今倹約なんだけど、そんな中でもトヨタのように自分たちの利益が上がるのは「それはおめでとうございます」なんだけど日本経済全体で見た時に果たして大企業は大企業としての役割を果たしているのか?
僕は果たしてないと思う。
これはトヨタに責任があるんじゃなくて要するに役割を終えたんですよ。
中小零細企業にきちんと利益配分して行けるだけの製品や物作りをして行かなきゃならない。
だから構造改革が必要なんですよ。

やっぱり日本がアベノミクスで一番誤魔化してるところなんだけど、もう成長戦略と言って中心に据えられるような産業分野が無いんですよ。
日本はもともと製造業で引っ張ってきた国。
どんなに良い製品を作っても中々利益をグッと上げるという事がもう難しくなってきてる、あのトヨタをもってしても。
トヨタは今年もベースアップしたんだけど本来トヨタ本社はもっとベースアップすることが出来るけど下請けに配慮して少しベアを抑えてる。
そんな事しなくて「配ればいいじゃん」という話なんだけどそれは出来ないという判断でもある。
だから本当の成長分野を今後どういう風に作っていくのか?
今観光とかなんとか言ってるけどあんなサービス業では中々人件費は上げられません。
そういう意味でも本当の構造改革、構造変革というのかな、日本の産業そのものの構造を少し大胆に見直していくという事が無いと厳しいです。

経済担当のトップも何か言ってる事が変ですよね?
政府はかなり「賃金上げてくれ」という事を要請してる。
それに対する答えがどうもピリッと来ない。
自分さえ良ければいいみたいな。
「かくかくしかじかだから今はもうちょっと我慢してもらわなきゃいけないんだけどこうなんだ」という展望を語る経営者が居ないんですよ。
企業は中期経営計画を主軸にして経営の意思決定が行われていきます。
大体3年ぐらいを見ながら。
もっと長期の経営計画もあるけど、やっぱりどうしても3年くらいの計画で物を考えていってるんですよ。
その時に例えば「じゃあ中期的に見て3年くらいにはこういう状況を予想して今は一生懸命走ってるんだ。だからこの時期にはこうするので云々」とかあるでしょ。
そういう事が全然言われない。

安倍総理が週末からキューバに行ってますけど、ニューヨークに行ってスピーチをして「日本は高齢化して労働人口が大分減ってるんだけど、でも名目では成長してるんだ」という事を言った。
でも実質は今書いたような問題がある。
要するに賃金が思ったほどには上がって行かないから個人消費もなかなか高まって行かない。
ここのところの説明を、別に海外でしろと言ってるんじゃなくて国内のもう少し国民に対して色んなメッセージを発信すべきだと思う。

バブルが崩壊したのが91年3月。
その後の20年くらい何もやってこなかった。
第二次安倍政権が発足してから4年経とうとしてるけどその間では相当な事をやりましたよ。
円安に誘導する、或いは株価を上げる。
やったんだけどやはりそれまでの付けを払いきれない。
それとデフレも長すぎたので心理としてもそういうマインドから中々脱却して行くのが難しい。
みんながお金を使うという心理に中々ならない。
更にブラック企業、長時間労働、働き過ぎって事になってくるとお金使わないですよ。

むしろ昔ガッチリ終身雇用で、それから年功序列というのが一つの日本企業のパターンになってた時は逆にお金は使ってたんですよ。
何故なら年数勤めれば給料は上がるんだと思ってたから、みんなが。
今はそういう将来に向けての安心感みたいなものが全然無いからお金は使えないという事になっちゃいますよね。
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