比大統領、強まる反米姿勢

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ASEANが世界の成長センターの中心になりつつある中で、フィリピンが今後どうなっていくのかというのは結構重要です。
フィリピンの治安が良くなって、アキノ政権から続いている6%程度の経済成長を続けてここからさらに確かな成長軌道に乗せていければ、それはこんなに良いことは無い。
確かにフィリピンの国民はこの人の激しいやり方を支持して大統領にしましたから一応これが民意だとは言える。
ドゥテルテが「売春婦の息子」という発言をした時に、その前に何を言ってるのかというと「私はフィリピン国民以外の誰のいう事も聞かない」と言ってる。
これはある意味では正論なんだけど、内政不干渉という事で。
ただ一方では人権問題としてかなり深刻の度合いを増している。
やっぱり酷い人権問題に関しては内政不干渉の原則を越えて国際社会が干渉していくべきだというのが今の世界通念なので、そういう意味でもちょっとこの大統領があんまり行き過ぎると、僕たちも今までのように応援するという調子ではなかなか言いにくくなってくる。

国際会議の席上で「アメリカが何を言うんだ、一体フィリピンで何人殺したと思ってるんだ」という事を言った。
これはある意味正論ではあるんだけど、そういう事を言う場ではないわけなので、つまり対外的な場で何を言っていいのかという事がちょっとなかなか分かってない人。
そしてどうやらこの人は昼間寝てて夜に仕事をするらしい。
だから記者の会見を夜中にやったり、そういう非常に気まぐれな人。
で報道官が言った事も全部悪い方向に否定したりする。
そして特に日本にとって一番嫌な感じがあるのはアキノ前政権がアメリカと合意してた南シナ海での定期的な合同哨戒活動に、「敵対的な行動には関与しない」と言って参加しない。
ただアメリカの力が本当は必要だという事は分かってるはずです。
でも「アメリカさんお願いします」という態度に出れない人でもある。
何かこう強気な事を言いながら、勿体つけながら自分の存在感を示しつつ、そして本来だったらある程度助けてもらう立場なんだけど偉そうに言いながら何か自分の欲しいものを得る。
だから堅気じゃないです、言動が。

ドゥテルテは中国に近づいているのか?
ここの見極めがすごく難しい。
それ程この人も単純ではない。
ですからこうやってすごく大きな事を言い、国際社会も含めた耳目を自分に集めることによって出来るだけ有利に有利に事を進めようとしてる。
だからと言ってアメリカが簡単に引くわけじゃない。

今南シナ海に世界中の注目が集まっている。
米軍もよりここに展開していく事を考えている中で、自分を抜きにして他に主導権が渡って、で自分はとにかくお願いしますみたいな後塵を拝すという事がこの人できない人なんですね。
だからそういう意味で自分を出来るだけ高く売ろう、大きく見せよう。
それはこの人の性格的な部分でもあると思う。
つまり記者にちょっと煽られるとワアアっと激高して言っちゃいけない事を言う場面はもうたくさん出てきてる。
それとこの人はすでに中国に丸め込まれていて、中国側の意向として実はこれをやってるんじゃないかという話もありますが、それにしては逆にちょっと芝居が下手過ぎる。
それと米軍基地が引いたことによって中国がグッと伸びて来たって事はさすがにフィリピンの誰だって知ってる。
で、さすがにそれを良しとはしないだろうという事もあるし、一方でこの人は中国系の血が流れているという話があった。
どうもそれもこの時に言った適当なリップサービスで事実じゃないようです。
こういう適当な事を言う癖もあるようなので、全く掴みにくい人。
ある新聞がそういう見出しを打ってましたけど、果たして東南アジアにとっての救世主なのか?とんでもない暴君なのか?分からない人。
ですから単純に中国に丸め込まれてるとは言い切れないところはあると思う。
中国からも引き出したいものはあるわけですから。
単純に言うとお金、経済援助。
だからまさか南シナ海を中国の物にしてしまっていいとも思ってないはずです。
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