中国船対策、尖閣警備で巡視船増強へ

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実はリオの閉会式前後、僕は非常に不安でした。
やっぱりここ最近の中国の尖閣への動きはどんどんエスカレートしてるから。
今までは段階的だったんだけどここへ来て急カーブでエスカレートしてきてる。
特にオリンピック期間中に200数十隻の漁船がやってきて、さらに公船の数もどんどん増えている。
これは下手したら尖閣上陸あるかなと思ってた。
もし上陸のシナリオがあるとしたら恐らく中国は一種の政治的空白を狙ってきます。
その一番いいタイミングは何かというと安倍総理がリオに行くときなんですよ。
10数時間かかって飛行機で行きますから。
もちろん自衛隊専用機で行くんでしょうけどそれでも内閣はバッと集まれませんよね。
防衛出動を掛ける時でも内閣が全員一斉に集まれない。
ですからその行き帰りが危ないなあと思ってたんですけど、今回どうも行き帰り何も無くて良かったなと思ってたんですが、アメリカ軍が東シナ海南シナ海辺りに戦略爆撃機を同時に3種類展開させていたんです。
B52、B1、B2の三種類。
B52はベトナム戦争に時から使われている空の要塞と言われているもので他のB1、B2も物凄く高性能な戦闘機。
この三機種が同時に同じ空域に展開するというのは初めてです。
これは明らかに米軍が中国に対する威嚇をしてる。
つまり「やめとけよ、リオのオリンピックの閉会式辺りにおかしなことするなよ」という威嚇です。
ですから今回何も無かったのはこの威嚇が凄く大きかったと思います。

基本的に今アメリカの抑止力でしょ?
民主党政権の時と何が違うかと言ったら要するに安倍政権とアメリカの間の関係が強化されているからそれで確かに持っているし予算の措置も民主党時代よりは全然組んでいる。
だから長期的に何とか対応しようという努力は分かるんだけど、ちょっと向こうのペースが速すぎます。
ほんとに持つのかな?という心配はそろそろ出てきてます。
この一年以内に上陸はあり得ます。
だから今回も結局参議院選挙で政治空白ができる時か、或いは8月15日か、或いはリオに安倍総理が行っている間かという憶測に結構信憑性が出てきてしまっているというのは一年前二年前には無かったこと。
次はG20の後に何かあるんじゃないかと言われてます。

日本のカードが無いんですよ。
結局カードを出してるのはアメリカ。
アメリカが今回戦略爆撃機をあの辺の空域に三機種飛ばして、それ以来中国の漁船は大分減りました。
結局怖いんですよアメリカが。
それはそうです。
軍事衝突を万一した時にアメリカが今とりあえずやってくれてます。
この威嚇のまま衝突したら中国にとっては逆効果です。
それで蹴散らされたら最後、人民解放軍の権威も中国共産党の権威も無くなって習近平体制は倒れます。
そういう意味では安倍政権がアメリカと物凄く堅牢な関係を築いている。

逆面から見ると面白いなと思うのが総理の夏休み。
だってこれだけ保守派から「大丈夫なの?」と言われながらずっと山中湖でゴルフしてた。
なんでゴルフ出来るのかという事です逆に言うと。
つまりそれは残念な事に日本自体の力ではないけど日米関係というものに対する担保が極端に強いという状況があるからです。
この休暇自体も一つの外交サインだったと思います。

尖閣で恐らく最悪衝突があります。
そうすると中国相手に貿易をしているサラリーマンの彼らは口を揃えて言うんですよ。
「あんな人も住まない様な無人島、なんの資源価値も無いようなところ、そんなところで中国と争って何になるんだ?」と。
中国漁船が何年か前に日本の船と衝突して、漁船の船長を捕まえました。
その時中国国内で反日暴動が凄かった。
日本の商店が潰されたり、日本の工場が焼かれたり、日本車が潰されたり滅茶苦茶されました。
「もし尖閣で事が起こったらそんな状況じゃ済まない」と。
中国国内の日本企業なんか木っ端みじんにされるし、或いは中国との貿易も一切無くなる。
要するに「そんな無人島のやりとりで日本経済が無茶苦茶になってしまう」と言ってる連中がいる。
でもこれはとんでもない事で、まず領土を失うという事は絶対許されない事だけど、さらに損得で考えると尖閣と取られたとどうなるか?
尖閣を取られたら埋め立ても一杯されるし、とてつもない軍事基地を作られます。
だって地政学的にというか場所が、台湾の真横でしょ?
で沖縄の南。
その場所というのは無人島かどうかは全く関係無い話。
そのポイント地点自体の問題なわけでしょ?
領土を取られるだけじゃない。
そこに軍事基地を作るのは目に見えてますから。
巨大なレーダー設備を作るし、飛行機の離発着も出来るようにするし、潜水艦基地まで作る予定なんですよ。
もしそんなもんが出来たら日本の安全保障なんか風前の灯火ですよ。
沖縄の米軍だってこんな怖いことは無いですよ。
つまりそこに軍事基地を作られたら当然ミサイル基地も作るし、そうすると沖縄の嘉手納基地とか普天間基地とかあのあたりにミサイルを照準するわけですよ。
そうすると迎撃パトリオットがあると言っても100発も200発も一度に撃たれたらもう無理です。
沖縄には沖縄の米軍兵士たちの家族もみんな住んでますから。
そうすると沖縄の米軍は「こんなヤバいところでやってられん、一旦グアムに引こうか」となる可能性がある。
で沖縄から米軍が一旦グアムに引いてしまったら、あっという間に沖縄取られます。
ですから尖閣を守るというのは日本の防衛に取ってものすごく重要なんですよ。
次回に続きます。
関連書籍 「尖閣問題」とは何か (岩波現代文庫)
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