陛下、ご譲位に強い思い。国民にメッセージ

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生前退位という言葉はいい加減にしてもらいたい。
陛下が勅語、勅語というのは陛下の本来のお言葉の事ですけど、その翌日の産経新聞の朝刊に「生前退位」と一面に大きく書いてあった。
一体どこまで愚かなのか?
「あなた生前の内にそろそろ会社の会長を辞めたらどうですか?」ってそういう一般的にも失礼な事をどうして天皇陛下に、そして天皇陛下のお振る舞いを指すのであれば退位じゃなくて譲られるんですから、これは敬語の使い方だけじゃなくて言葉の本質論からしても間違ってるんですよ。
しかも全く無い言葉ですから。
勝手な造語を、最初NHKが特ダネと言って生前退位と言ったらもう右に倣えでみんながそうしてる。
政府高官や議員までそれを平気で使ってるこの現状というのは、陛下のご存在がどういうものなのかを学校で殆ど教えないからです。
国の根幹、成り立ちを語ることが右翼と言われる社会は世界のどこにも、一カ所も見たことが無い。
それが戦争に負けたというだけで、神話の時代があったにせよ2000年を間違いなく超えてる国の一番根幹の事についてろくに教育しない。
教育したら「右翼だ」。
そういう社会でいる限りは、生前退位なんて言葉も普通に使われるし、それから陛下がお言葉を発せられた後に街角インタビューというのが例によってあって、それに答える人たちの敬語が乱れに乱れてて、このニュースは子供に見せられないなと気持ちが暗くなったんですよ。
でもそれも街のみんなの責任じゃなくて、日本人は真面目に学校で教わったことがそのまま体に入ってるから。
だから学校で教わってないと敬語の使い方ももちろん分かるわけがない。
そして陛下や皇室に対する敬語というのは本来お互いに使っている礼儀としての敬語以上の意味があって、それは祖国を大事にする。
国の根っこ、みんなに共通したもの、意見の違いを大事にするからこそ根っこの共通も大事にする。
根っこの共通を大事にするから意見の違いも共有できる。
根っこが共通してなかったら意見の違いはただの対立になるじゃないですか。
そういう意味の敬語なんですよ、皇室に対する敬語というのは。
右翼的な感情論じゃない。
そんな事も分からんのかと言いたいけどそんな事も教育してないからこうなる。

世論調査で、仮にご譲位を導入するときには今上陛下一代にせずに恒久的な制度にすべきだ。
これに70%以上賛成という調査になってますけど僕は反対です。

始まったのは大化の改新です。
大化の改新は日本の根幹を揺るがす大事件でしたけどあの時に初めてご譲位というものが行われて、その後125代に亘って綿々と続いてきた天皇陛下のご存在の中で、ご譲位のペースは半分をはるかに超えている。
これはどういうことかというと普通に行われたという意味じゃなくて権謀術数にそれぐらい使われてきたという事です。
そうじゃないケースもありますけど、多くが流血を含めた日本を危うくするような危機的な状況。
当時はまだ外国からの侵入が無かったので保たれたけど、現在のように中国や北朝鮮や韓国、アメリカ、ロシアも含めて外国勢力の侵入がある時代において、このご譲位というものがやがて外国勢力に使われる可能性は今より遥かにどんどんどんどん高まっていきます。
中国共産党の最終目標が日本の天皇陛下のご存在を亡き者にして日本という存在の根幹を失わせる。
それによってアジア支配を仕上げるという事を考えればご譲位というもの、つまり崩御に伴わない天皇陛下の新たな即位というものがあることにしたら都合の良い事に使われる。
そのリスクを国民が考えたうえで7割~8割賛成しているとは思えない。
何故かというと情報提供が無いから。
学校でも教育されてなくて、メディアでも情報提供無くて、政府からも今のところほとんど情報提供が無い状況で、陛下御自身のお気持ちの言葉しかない上だと、世論調査の質問の仕方次第です。
「こういうのは一代限りですか?それともちゃんと恒久的な制度にした方がいいですか?」、これは誘導に近いですよ。
こういう風に聞かれたら「それは今限りじゃなくてちゃんとした、これからも続く制度にした方がいいんじゃないですか?」って一般論で答えてるだけですよ本当は。

僕は仮に今回ご譲位という事があるとしても、今回限りでないといけないという風に考えています。
その上でさらに問題なのがBS放送に出ていた有名な学者が「これは特別措置法でやればいいんだ、特別立法でやればいいんだ、だから大きな問題は無い」と言ったんですがこれはダメなんですよ。
やっぱりこの事というのは憲法をもう一度きちんと読み直さないといけない。
憲法を読んでいただくと第一章の天皇のところに「皇位の継承は皇室典範によって行う」という事が明記されてます。
という事は皇室典範の改正じゃなくて特別立法でやったら直ちに違憲なんですよ。
だから成立しない。
だからこれをやるのであればどっちかしかない。
憲法を改正して「皇室典範に限らない」という趣旨にするのか?
それとも皇室典範そのものを国会の責任において改正するのか?
僕も特別立法の方がいいと思いたいんですよ。
だけどそれをやるんだったら憲法を改正しなきゃいけない。
だから例えば中国の報道とか韓国の報道に早速付和雷同して、「陛下のお言葉があったからもう改憲出来なくなった」とか、中国メディアの中には「これで安倍総理は解散できなくなった」という事を言ってるところまであって、ハッキリ言ってそれは関係無いんですけど、でもこれはむしろ現憲法一条から八条までの第一章天皇のところを全く触らずにこのご譲位という事を導入するのは、本当は極めて難しい。
その意味からもそんな簡単にできる事じゃないし、何よりも陛下がご発言なさった、勅語を発せられたすぐ後に憲法を変えたり法律を変えたりするとそれはまさしくそこと同じ第一章に書いてある「天皇は国政に関する権限を有しない」つまり政治を直接動かすことはしませんとなっているところにまた直接違憲してる事になりますからすぐ変えることは出来ない。
逆に言うと陛下のご健康をよく考えながら、でもこれは要するに陛下御自身が仰ったお疲れとか、ご高齢に伴う諸課題以外に何か今お体に火急の問題があってという事ではありませんから。
もちろん陛下も人間でいらっしゃるので何が起きるか分かりませんけど、陛下も例えば今回のご発言の冒頭で「やがて30年」という事も仰った。
だから少なくとも目の前とか一年というお話でないというのはそのご発言からも窺えますから陛下御自身が時間の余裕を与えて下さっているという事が読み取れるんですよ冒頭のご発言から。
つまり即位されてから30年という区切りがありますねという事を示唆されている。
学者の中には「その時までにご譲位されたいという事だ」って言ってますが、そういう風に安直に言っちゃダメなんですよ。
そんな事仰ってない。
そうじゃなくて今すぐやりなさいという事ではないという事を示唆されているという事を受け止めるべきであって、したがって僕たちはその時にこの憲法が9条だけじゃなくて8条から遡って1条までの第一章天皇のところがまさしくGHQが一番影響力を発揮した部分であって、でも同時にそれはマッカーサー元帥が昭和天皇に接せられてその時に昭和天皇に敬服したという事も背景にあります。
そして9条も本当は日本海軍、日本陸軍に対する深い尊敬。
あまりにも強かったから一旦武装解除したのが9条であると同様に、天皇陛下のご存在が日本国にとって国民にとってどれほど重いかという事を理解したから、だから第一章になってて、そして1条から8条までを延々と使ってるという事も憲法を正面から見るという機会にすべきなんですよ。
したがって陛下のご発言というのは沢山の事が示唆されている。

あの時昭和天皇が吐血、下血をされて実は御自ら間違いなく苦しまれたであろう。
大変無理な輸血も実はあったんですから。
当時の内閣総理大臣が一番最初に昭和天皇のそういうお姿に接した時、お顔が小さくなられていた。
つまりそれは苦しまれたのではないか?
それは医師団にしたら国民の願いとして一日でも長くという事はありますから。
僕は保身と考えてない。
国民の願いとして。
でも、昭和天皇に於かれては一言も苦痛を発せられずに国民のために或いは医師団のためにそれに耐え忍ばれた。
陛下御自身がずーっと長い輸血を望まれたと思いますか?
そして何よりも子供たちが運動会で元気に駆け回る姿をご覧になって、そして崩御を迎えられ、即位の憂いがありという事を願われたんじゃないか?
それなのに運動会も取り止めになり、子供たちの明るい笑い声も社会から途絶え、そういうものを皇太子としてご覧になった今上陛下は、その時に決して言葉を発せられなかったけれど深く苦悩されたんじゃないか?
昭和天皇のご病床におけるお姿を横で見ていらした皇太子殿下ご夫妻の苦悩。
そこまで僕はこれまで思いが至らなかったけど、今回その苦悩を陛下は初めてはっきり出されたと思います。
「ああいう事を繰り返してよいのでしょうか?」という問い掛けが、単にご高齢になられてご譲位云々の話だけじゃなくてそういう事を実は示唆されてるから殯((もがり)とは、日本の古代に行われていた葬儀儀礼で、死者を本葬するまでのかなり長い期間、棺に遺体を仮安置し、別れを惜しみ、死者の霊魂を畏れ、かつ慰め、死者の復活を願いつつも遺体の腐敗・白骨化などの物理的変化を確認することにより、死者の最終的な「死」を確認すること。)とその後の儀式の負担があまりに重いんじゃないかという事を示唆されたというのはご自分の体験に基づいて発せられた言葉であって、これを国民が噛み砕いてみんなで共有して、ここが一致点だと分かるのがたった数カ月のはずがないんですよ。
だから陛下にご示唆頂いた、例えば最低2年の年月をかけて僕たちは憲法まで、国の根っこまで立ち戻って考えなきゃいけないというのがこのご発言の一番大事な部分だと思います。
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