総裁任期延長を容認、自民党・二階幹事長part2

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二階さんにとっても安倍さんにとっても計算外の事が起きたのは、谷垣幹事長がサイクリングで、実は前から心配する声はあったんですけど、でも谷垣さんはちゃんと鍛錬もして自転車に乗っていたので正直僕は心配してなかったんですけど大転倒して大怪我を負った。
安倍さんは本当は谷垣さんにしばらく休んでからでも幹事長をやってもらうつもりだった。
それぐらい谷垣さんの役割は大きかった。
というのは再登板後の安倍人事の特徴は、とにかく敵になりそうな人や意見の違う人は全部取り込んじゃう。
これは一回総理経験してるから分かる事であって、実は自民党の与党議員というのはとにかく大臣になりたい病。
大臣になれないんだったらせめて副大臣か政務官か、または総理官邸で総理補佐官とか、そういうのに「なりたいなりたいなりたい」というのが、今回臨時国会三日間だけでしたけど丁度人事と重なったからそれが渦巻いてて、議員たちが「人事人事」ってあんたはセミかってくらいとにかく「じんじじんじ」、それで無我夢中になってて凄まじいものがある。
その中で留任を沢山出す安倍さんはそういう意味でも強か。
普通どんどんどんどん変えていって不満解消しようとするじゃないですか?
それを主要閣僚変えないで周辺のところにバアアっと新しい人を入れる。
そういう強かな事もやってるんですけどそれを見ながら二階さんや安倍総理という強かなプレイヤーが行動してる時に起きたハプニングが谷垣さんの事故だったんですけど、安倍さんは谷垣さんに病院からでも留任してほしかった。
どうしてそこまで谷垣さんを当てにするかというと谷垣さんの率いてきた派閥、率いている派閥の宏池会というのは僕から見ると自称リベラルです。
自民党の中の自称リベラル。
リベラリズム、欧米のリベラリズムというのは本来いわばフランス革命から始まってて、バスティーユ監獄を自分で襲撃してそして民主主義への道を開いて行ったので、戦う人たちの事をリベラリズムと言うんですよ。
だからアメリカはもちろん間違った戦争だったんだけどベトナム戦争は要するにリベラルの側の民主党のケネディー大統領がいわば引き起こした戦争であって、終わらせたのは皮肉にも共和党のニクソン大統領だった。
それを考えて頂くと日本で言う、ハッキリ言えば鐘や太鼓を鳴らしてれば平和になる、憲法9条のおかげで平和になると思ってる自称リベラル。
それは違いますよ。
憲法9条のおかげじゃなくて憲法9条は日本は武装解除するという意味ですから。
武装解除したら守れないのでアメリカに守ってもらう。
だから自分で家族や愛する人を守らずにアメリカに守ってもらうというのを日本ではリベラリズムと言ってて、これは全く倒錯した話なんですよ。

自由のために、民主主義のために自ら戦う人をリベラリストと本来呼んでいるので、そうじゃない考え方が自民党においては例えば宏池会という派閥なんです。
だから宏池会は放っておくと本来安倍さんの敵になるはずの、しかも名門派閥です、何人も総理を送り出してる。
だから外交で一番話が合わない宏池会代表の1人である岸田さんを敢えて外務大臣に起用ししかもずっと留任させるというのは、要は敵になりかねない勢力を取り込む。
それから安倍さんの後見になるかもしれない人をこうやって取り込んでおいて、一方で後継候補になりうる人を防衛大臣にして外交、防衛をいわば競わせる。
こういう強かな事をやっている。

二階さんは親中派です。
中国に極めて近い。
だけじゃなくて韓国や北朝鮮ともパイプがある。
中国側は安倍さんを無茶苦茶嫌がってる。
何故かというと伊勢志摩サミットの直前に中国は岸田外務大臣を、本来宏池会は中国に近いはずだからいわば呼んで、本当は違うんだけど世界からは結構そう見られてる。
もちろん自分の意志で行ったんですけど。
で、その時に中国側は対日要求を突き付けて「伊勢志摩サミットで中国経済が悪いと言うな」、「南シナ海問題に触るな」という事をわざわざ突きつけたのに安倍さんはそれに対してノーアンサーのまま伊勢志摩サミットで「中国経済が悪い、中国経済が悪い、中国経済が悪いから世界経済にリスクがあるので、だから消費税は先送りだ、全部中国だ」という事を事実上言って、しかも余計中国がカアァっとなってるのは、サミットですからフランスのオランド大統領も来てて、ドイツのメルケル首相ももちろん来てますから。
オランドさんやメルケルさんは事実上中国に取り込まれた形。
イギリスのキャメロン首相もそうですけど要するにチャイナマネーでかなり取り込まれた人たち、しかも南シナ海からはるか遠いから、このヨーロッパ諸国が南シナ海で文句を付けないというのが中国にとっては頼みの綱だったのにわざわざ目と鼻の先の日本に来たらそこで安倍さんが、形としては南シナ海と言ってないように見えても実際は「南シナ海で中国は滅茶苦茶してるじゃないですか」みたいな事をずっと議論して、オランドさんもキャメロン首相もメルケルさんもそれに抵抗できなくて結局ヨーロッパを巻き込んで「南シナ海で中国はけしからん」という事を伊勢志摩サミットでやったわけです。
だから表面で見えてるより中国はもう安倍さんと一緒にやれないというか「この政権を叩きのめさなきゃいけない」と思ってて、谷垣さんのハプニングが起きた時に二階さんが「安倍さんは東京オリンピックもやるんだ」と言ってる。
逆手に出てる。
安倍さんは二階幹事長が自分の方に近づいてくれたとは夢にも思ってない。
二階幹事長の方も安倍さんの方に行ったつもりは毛頭ない。
それを安倍総理は「戦略的互恵関係」という言葉を使ったんだけど、戦略的互恵関係というのは言葉は難しいけどこれは日中関係の事を本来表していた言葉。
日中は考え方合わなくて当たり前ですよ。
中国は共産党の独裁国家なんだから。
でもそこをお互いの戦略を考えたら、お互いに得する関係も作れるじゃないか?
だから仲良くやるわけじゃないけど、Win-Winまで行かなくてもお互い都合のいいところは手を組みましょうという話。
それを安倍総理は二階幹事長と自分との関係において、もちろん公に言ったわけじゃないけど総理官邸をはじめ自民党の中の主要な部分でその発言をしてる。
したがって安倍総理からしたら究極の敵、そして岸田さんの様に殿様然としてるより二階さんは綺麗な言葉で言えば実力派、もっとありのままに言うと何でもありの人。
闇の部分と光の部分を自由自在に往来してて、だから中韓の闇の部分とももちろん話が出来る人。
そして岸田さんより遥かに怖い。
年齢的に総理目指さないと言われてるけど、二階さんは自分が70代だからと言って諦めているという事は無いと思う。
そんな生易しくないですよ、二階俊博さんという人は。
今までは谷垣さんが重しになってて、二階さんが一歩下がった形になっていたこの絶妙なバランスが崩れてしまった。
そうなった時に違う重しを持ってきたり、危ないからもう少し距離を開けるんじゃなくて安倍さんはドーンと二階さんを幹事長に押し上げた。
この人事は再登板後の安倍さんの人事を象徴するものであって、これは盤石に見えて本当はがけっぷちを歩いているのと同じ。
つまり次は衆議院解散総選挙です。
今は参議院選挙が終わったばかりでみんなまさかと思ってますけど場合によっては年内解散です、秋の臨時国会で。
つまり来年以降景気は少なくとも一旦落ち込むんじゃないかというのが見方が強い。
だから「今のうちに衆議院解散しよう」という動きが実は水面下であるから、というより安倍総理の胸の内にはあります。
早期解散という考えは必ずあるから、その時に何故崖っぷちを歩いてる人事かというと幹事長が実は直接選挙を仕切りますから総理より、特にお金の出入りを仕切ります。
したがって二階さんがその気になれば反乱を準備することはもちろん出来ます。
総理からすれば総選挙でもし結果でなかったら直接責任は幹事長だから。
もちろん総理総裁の責任にもなるけど直接は幹事長だから「それは問題ないんだ」という事になる。
でもこれを全部合わせると真ん中の王道を歩いてる人事じゃなくて端っこを歩いてる人事なんです。
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