出光創業家、昭和シェルとの合併に反対

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これは難しいです。
時代の移り変わりと言えばその一言で済んでしまうんですが、出光興産と言うのは出光佐三というとんでもない傑物が明治の頃に作って一代で財を成した大きな会社です。
僕はビジネスの事は良く分かりません。
実際の現在の経営陣が「会社が生き残る最善の方法だろう」という事で考えた事ですから僕にはその是非を問うことは出来ないんですが、一方で寂しい思いがするのは創業者の精神を失いつつあるというのは確かです。

この出光は長い事民族資本の会社でした。
つまり日本人だけでやるという会社で、当時昭和20年代日本には全く石油が入ってこなかった。
当時セブンシスターズと言って世界の80%の石油を7つの民間の石油会社が占めていた。
日本は石油が全く入ってこないのでそのセブンシスターズと取引するしか無かった。
で、多くの石油会社がセブンシスターズに株式を売ったんですよ。
株式の49%、下手したら50%を売る。
つまり多くの石油会社が外資と合弁会社を作らないと石油が入ってこない。
その時代に出光佐三は「日本の石油会社すべてが外資に乗っ取られたら戦後の復興は外資の思うがままにされてしまう、だからあくまで民族資本を貫くんだ」と言ってひたすらそれを守った。
当時10数社あった大手石油会社の殆どが外資と提携して、出光一つが民族資本として残ってた。
これがのちに日昇丸事件という快挙を起こして民族資本の凄さを示したんですが、ここへ来てすべての会社、自動車会社も含めてグローバル化してきました。
つまり国境が無くなってしまってただ金儲けをいかに効率的にするかという事になった。
これも一つの時代の流れかなあと思います。

株式について出光佐三さんは結局20いくつで会社をこしらえて90いくつで亡くなるまでこの間70年、株式を上場していなかった、公開してなかった。
これは彼の哲学であって、会社は誰の物かという問題があります。
欧米的な考え方だと会社は株主の物だと言われます。
ところが出光佐三という男はそれが嫌で「会社は株主の物じゃないんだ、会社というのはあくまで従業員たちそしてこの会社で働いてる人たちの物だ。見も知らぬ、顔も見たこと無い様な、ただ株を持ってるだけのやつが会社の持ち主なのはおかしい」という考え方。
しかし近代的な資本主義の世界では結局株を公開しないとやっていけないという事で出光も1990年代に上場会社になったんですが、これも本当の意味では創業者精神と違う部分があると思うんですね。
でも会社の経営として何が正しいのか?そこまで僕には分かりません。

日昇丸の素晴らしい事件というか快挙、それを百田さんに書いて頂いて大変僕も溜飲が下がりました。
大体株主が金出したからって会社に対して力を持つなんてのはアメリカの下らない道徳の考え方であって、金出すのと労力出すのとどっちが貴重かと言ったらそりゃあ労力ですよ。

ある研究者の話ですがその人が研究して国から金貰うでしょ?
1億円なら1億円。
そして研究するじゃないですか。
そうするとその研究成果は全て金を出した人の物だと言うんですよ、今から20年くらい前までは。
だからその研究者は断固戦った。
「俺の知恵はどこに行ったんだ?金だけで研究が出来るのか?金と知恵と両方で研究が出来てるんだから、その見返りは金出した人が全部取るってあんた何言ってんの?」と言って経産省なんかと物凄く喧嘩した。
おかしいですよ。
だって金出す方は知恵が無いから金だけ出してる。
だから金が半分知恵が半分だったら、金出す方は1割だっていいんですよ。
ふざけんじゃない。
変な奴が居るんだよ。
あのころ社員と言ったら従業員をことを言ってた。
その時物知り顔した奴が「きみ、社員と言ったら商法上株主の事なんだ」と言ってる。
従業員の事は社員と言わないんですよ、商法では。
つまり労働者というのはカスなんだね。
ふざけるんじゃない。
そんな事が法律に書いてあるんなら法律を変えろ。
「従業員が社員であって、後から金を出資するのは社員じゃない」と言うと「お前は商法も読んでない」とこう来るんですよ。

だからそういうアメリカの制度だけを入れるな。
日本の方が良いんだから、考え方も。
大体従業員を雇うと「あなたは9時から17時まで金で雇われた人だ」と教育する。
いや、そんな奴隷じゃないんだから。
金は受け取るよ?
だけど僕の時間を売ってるんじゃないよ?
人間なんだからこっちは。
あなたが人間じゃなくてロボット使うならそっちを使え。

僕は出光さん賛成で、経営としては合併しなくても大丈夫だと思います。
何故かというと今みんなガソリンを節約してるからいけないんですよ。
石油なんて1万年も2万年もあるんだから。
皆さん、ガソリン消費量が少ない車を絶対買っちゃいけない。
出来るだけガソリン消費量の多い車を買ってガソリンをじゃんじゃん使う。
それから家を出る時は必ず電気を付けて出る。
節電なんかしちゃいけませんよ?
何故かというと日本人一人当たりの電気の使用量はアメリカ人の2分の1なんだから。
こんな屈辱的な事は無いですよ。
別に電気を使ったから幸福じゃないけど、アメリカ人の2分の1なのに日本人に節電をさせる。
言ってみれば日本人はアメリカ人の召使いだから2分の1で我慢しろ。
そういう感じなんですよ。
そういう日本じゃもうダメですよ。
節電を呼びかけるな。
呼びかけるならアメリカに呼びかけろ。
CO2はアメリカが25%出してるんだから。
日本なんか3.8%。
でアメリカは電気を2倍使ってる。
でもアメリカに言わない。
何故言わないかというとデカいから。
日本人の魂はそうじゃない。
長いものに巻かれろとかふざけんじゃないよ。

組合の問題が出てます、合併に。
創業者一族は「シェルは非常に組合が強い」と言ってる。
出光佐三が居た時代、出光興産は労働組合が無かった。
これがまた一部の欧米かぶれのジャーナリストや経済学者は「労働組合も無い会社はおかしい」と叩いた。
ところが出光佐三は「なんで労働組合なんか居るの?労働者と経営者は敵対するものじゃないんだ。共に手を携えて同じ理念でもって頑張っていくんだ、一つの家族なんだ。家族同士は信頼がある。そこに組合が入って戦う必要は全く無い」と言った。
ですから昔の出光興産というのは出勤簿が無かった。
つまり出勤カードをカチャッとやって、何時に入社したかを記録する。
帰る時もカチャッとやって、何時まで居たかを記録する。
それが全く無かった。
どういう事かというと「俺は信頼して仕事を任せてるんだ。社員の皆さんはその信頼に答えて働いてくれたらいいんだ。きつかったら休んだらいい、でも働く時はどんどん働いてくれ」。
そして定年も無かった。
つまり60で切る、55で切る、こんなの要らない。
人間は「俺はもう十分働いた、これ以上はもういいわ」と思ったときが定年なので出光は定年も無かった。
これは欧米の常識ではおかしなことだったんですが実は今世界のトップは逆にこういう事をやり始めた。
例えばグーグルなんかがそうなんですよ。
出勤簿も無くていつ働こうが自由。
だけどインチキ知識人が「グーグルを学べ」とか今頃言ってる。
逆転しちゃってるんですよ。
相手の方が低レベルなのにわざわざそれを日本が仕入れてその時はそれを「近代的だ」と言い、グーグルみたいなのが出てくるとまた日本はそれに追従しようとする。
ふざけるんじゃない。
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