大麻、脳の神経回路を破壊。メカニズム解明

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実験自体は正しいと思います。
アメリカのニューロサイエンスに出すのは大変結構で論文の内容もちゃんとしてると思う。
ただ社会に対してコメントするとき「カンナビノイドは人間の脳でも悪影響が出る恐れがある。安易に手を出すのは絶対に止めるべきだ」と言うなら、「あなたはまさかお酒を飲んでませんよね?」と僕はこの木村准教授に言いますよ。
だってアルコールを同量マウスに打ったらもう死にますよ。
だからそういう論文をニューロサイエンスに並行して出して、「アルコールを打ったら死にましたが、大麻を打ったら脳神経が破壊されるだけで済みました」、これだと全然違うでしょ?

こういうのは科学としては別に構わないんですよ。
でも科学が社会に出る時に、科学者は十分注意しないといけない。
それを知ってるのは科学者だけだから。

カンナビノイドのノイドというのはあるグループを言ってる。
アルコールと言ってるようなものですよ。
そのアルコールのうちエタノール、エチルアルコールだけは人間があの程度で済む。
メチルアルコールは目も潰れて脳もダメになって死んでしまう。
化合物というのは一つ違っただけで全然違う。
ですから「カンナビノイドとよく似た合成物質を含むものもある」と言ってますが、じゃあメタノールとエタノールは一緒なんですか?
この二つを似てると言うならメタノールで動物が死ぬ。
メタノールで動物が死んだからじゃあお酒飲んじゃダメです、と言われたら酒飲みは困るでしょ?

だから科学としてこの先生が言うのであれば「いや私はニューロサイエンスにこういう部分的な事を出しただけで、一般的な論評は出来ません」と言わなきゃいけないんだけど、この先生の弁護をすれば記事の冒頭のように言わないと科研費が出てこないんですよ。
科研費には「あなたの研究がどう役立ちますか?」という事を書かなきゃいけない。
そうすると無理やり書くんですよ。
書くとしたら「カンナビノイドを含む合成物質も使われているので注意が必要である」と書かざるを得ない。
そういう非学問的な事を文科省が今やってるのでこの木村さん事態を非難することは出来ませんが、科学と社会は相当離れてますので科学者はそこのところをよく考えて発言する必要があると思います。

大麻に限って言えば、大麻は1944年から大規模な科学調査というのがずっと、何十年も続いているのでそれとの比較で物も言わなければいけないと思います。
関連書籍 カンナビノイドの科学: 大麻の医療・福祉・産業への利用
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