トルコ空港テロ、特定急ぐ

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まずイスタンブールで起きたテロについて事件の背景は今まさに捜査中という事ですから続報を待つしかないんですけど、トルコとロシアが仲直りしたかのような報じ方をしてる。
元々トルコとロシアというのはものすごく仲悪いですから、もう何百年にも亘って。
ナイチンゲールなんて話は皆さんご存知だと思いますけど昔から何度も戦争してる。

であるにもかかわらず今回の航空機撃墜に関してなんで突然エルドアン大統領は謝ることにしたのか?
ここでトルコが残念なのは観光収入に依って立ってる国であるという事。
トルコで一流大学を出てこれから歴史学者になろうかどうしようかという人が「歴史学者では食べていけないので観光業を始める」というくらい要するに観光で食べてきた国なんです。
ロシア人の観光客を失うという事がトルコにとっては大変な痛手なんです。
丁度これから夏の観光シーズン。
7月の上旬にはラマダンも終わります。
これからがいよいよ観光の稼ぎ時なんですよ。
だからロシアとの関係が冷え込んでると具合が悪い。
もちろんヨーロッパ各国からの観光客もそれなりに多いしロシア客というのは必ずしも上客じゃない。
物凄くお金を使うわけじゃないけど数が来ることによるメリットはあるという事なので観光業者が悲鳴を上げている。

そこへまた観光業へ水を差すようなイスタンブールの空港でのテロという事ですからトルコは今相当厳しい状況に立たされている。
ですからこの観光業というのは日本ほど産業が沢山ある国は無いのに観光立国なんて言ってるバカな人も居ます。
もちろん日本は素晴らしい観光資源があるから観光大国になるのは良いですよ。
だけど観光という産業に依って立つとこういう事になるんです。

実はこのトルコの問題と非常に近い事が日本で起きてます。
九州の観光客が非常に少なくなっている。
熊本の地震の影響もあって。
これを何とかしないといけないという事で北京で向こうの旅行業者を集めて日本が「九州に来てくださいキャンペーン」をやりますよと。
で九州の空港を使った場合1人頭3万円補助を出す。
これどうですか?
日本政府絡みでこんな事やってるんですよ。
尖閣の近くで実は色んな軍事的な軋轢があってもオープンに出来ないというのは日本側の事情によるところが大きい。

九州の観光産業の打撃をカバーするのに1人頭3万円の補助金を中国人に出してきてもらうべき時ですか今?
で、なんでみんな中国に行ってしまうのかというと中国だったら簡単に来てくれるからなんですよ。
しかも補助金まで出せばなおさらです。
ですから日本の観光行政というのはちょっと色んな意味で洗い直さなければいけません。
調べてみると実は各地でこういうひも付きをやってるんです。
これは全てが国のお金というよりは自治体が予算だったりする部分もあるんだけど一番安易に「来てください」と言って答えてくれるのが中国なんです。

中国の場合はもちろん中国人の中にまだまだ日本に来たい人が沢山居るというそういう単純な市場があるという事もあるけどやっぱり中国側は両方なんですよ。
つまり軍事的には威嚇をしながらソフトの面ではどんどん中国から観光客を送り込んで、日本がある程度経済的にも精神的にも中国人の観光客に依存しなければやっていけないんだという状況を作るって事が中国側の狙いなんです。
それにまんまとハマりに行ってる。

日本は残念な事に国内に100ぐらい空港があってそのほとんどが今まで不採算だった。
それが中国人の観光客が来ることによって、まあ主に中国人と断定していいと思います。
中国との路線を飛ばして中国からの観光客を迎え入れることによって空港も潤ってるわけですよ。
ですから段々そういう依存体質が出来つつある。
そこへまた補助金まで配って「九州困ってますから中国から来てください」、こういう事をやってる手前軍事的なドンパチ、それがもしかしたら始まるかもという事を隠したいという狙いは日本政府の中に絶対あるはずなんですよ。
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