中国の海洋進出、南シナ海の先まで豪・ダーウィン港

AS20160607003141_commL.jpg
ノーザンテリトリーというオーストラリア北部の州にあるダーウィン港の主要施設イーストアーム埠頭の入り口前の看板は「ダーウィン港」という表示の下に小さくある中国企業のLANDBRIDGE GROUPは同埠頭を含む港の運営権を99年間貸借する契約をノーザンテリトリーの政府と交わした。
このLANDBRIDGE GROUPというのは人民解放軍と非常に関係が深くて、自社で人民武装部隊という私兵を持っているという企業。
それもかなり大きな規模の物を持っている。

オーストラリアがトニーアボット首相から、日本の様に自民党から民主党になったりという政権交代をせずに同じ党の中でマルコムターンブルに変わった。
ターンブルは皆さんご存知のように非常に中国寄りで、それまでのアボットは非常に親日だったんだけどターンブルに変わってからこういう事があった。
但し2013年にノーザンテリトリーでは親日だった前首席大臣のテリーミルズという人が貶められて、中でちょっとしたクーデターが出張中に起きてデビッドトールナーという親中派にとって代わったんだけどその人たちもターンブルになるまではちょっと息を潜めていたんだけどトップがターンブルになった途端に動き出してそれでこういう風な契約が成された。

去年安全保障に関してすごくシーレーンという事が話題になった。
日本はもしも南シナ海を中国に取られてしまってシーレーンを封鎖されたとしてもオーストラリアを通るルートを確保できると思っていたんですが今回ここを抑えられてしまったという事でそのルートすら断たれてしまう。
日本はもっと危機感を持たなきゃいけない。

アメリカはここにアメリカ軍が居ますから「おかしいじゃないか、オーストラリアはなんてことをしてくれるんだ」という抗議をしてるんだけど日本もやらなきゃダメ。
日本にとってもすごく大問題なのに何もやってない。

ダーウィンは昔日本が空爆をしたところです。
その慰霊祭があったりするんですが、慰霊祭の雰囲気も一年でガラッと変わってそれまでは「あれは昔の戦争の事だから、今はみんなで仲よく手を取り合ってオーストラリアと日本もちゃんとやっていきましょう」という雰囲気だったのがもう「日本憎し日本憎し」という形になってる。
さらにそこに3Dでその空爆を再現するテーマパークみたいなのを作ると中国企業が言っている。
そういう風な事も同時に進んでいてオーストラリア人に反日感情を植え付けようとしている。
「昔日本人にこんなに酷い事されたでしょ?オーストラリアだって」という様な事も同時にやっていってる。

オバマはリバランスという事をずっと言ってる。
つまり彼はアジア太平洋地域に軸足を移す。
アジア太平洋地域の防衛予算は削減しないと言ってきた。
その中身として2011年にオーストラリア訪問した時に演説してます。
その内容は「米豪安全保障条約に基づいて米軍を再編しますよ」と。
で海兵隊を南に下げてきてます。
その一環としてまず当初200~300人置きますと。
で2016年~2017年ですから丁度今年から来年にかけてまでに2500人に増派しますと言った。
ですから今年あたりでそれが完成する予定だったのに中国は裏から、つまり民間のビジネスベースだという事でこういう事、港の借地権契約を進めてきた。
だからオバマとしても面目丸潰れ。
その時にオーストラリアではものすごくその演説は歓迎されたんですよ。
アメリカのメディアも「初めてオバマ大統領が中国の脅威と正面から向き合う政策を取った」と高く評価してた。
であるにもかかわらずこういう事をやられちゃった。

今シーレーンはどういう状況なのか?
中東から始まってスリランカがありますが、このスリランカは完全に中国化してます。
でスリランカの一番南の港もほぼ中国の港になっちゃってる。
中国が「ここを作ってあげるよ」とか言ってその代償として中国の軍港化が進んでいる。
それからミャンマーの港。
これも中国が「港の整備をやってあげるからね」と言って恐らく人民解放海軍の拠点にしようとしてたんだけどミャンマーは最近形勢が逆転してきて日米が入り込んできている。
それからパキスタン。
パキスタンのグアダルという港。
全然田舎だったんだけどここもさっきと同様に「港の整備をやってあげる」と言って人民解放海軍の寄港できる港を作る。
つまり真珠の首飾りと言われるようにずーーっと中国の海軍が港を抑えていってる。
「それは商業利用だ」という理由で。
最初から軍港にするということは言ってなくて「ビジネスベースだ」と言いながら事実上港を自分たちの物にしていくという事をずっとやってきた。
やっぱり中国はどうしてもシーレーンを抑えたいんでしょう。
関連書籍 熱風大陸―ダーウィンの海をめざして
関連記事

コメント

非公開コメント