人間の寿命を支配するもの、命の繋がり

人間の寿命を支配するもの、命の繋がり
多くの人は健康だと長生きできると錯覚してる。
健康と長生きは全く関係無い。
寿命と健康は関係無いのでそこはハッキリさせた方がいい。

寿命が90歳の人でも途中で交通事故に遭う場合もある。
天寿を全うできない場合は病気とか交通事故が原因なんですができれば天寿まで生きたい。
しかしその天寿というのは変わります。
天寿を支配するものは何か?
普通は病気しなければ天寿まで行ける。
病気しなかったら長生きできると思ってるでしょ?
「じゃああなた何歳まで生きるの?」と言われても分からないでしょ?

命というのは最初は無限に長かった。
それがアメーバ。
アメーバというのは命が無限で、何億年前から生きてる。
何故かというと自分の体を割るだけだから。
自分の体を二つに割れたら自分の意識も二つになりますから。
だからいつまでも死なないですよ。
ずーっと生きながら分裂してる。

ゾウリムシ。
穏やかな時は自分の細胞分裂で自分を生かしていく。
ところが食料が無いとか寒くなったとか危機を感じるとメスとオスにまず分かれる。
分かれてそれを今度は交配して、遺伝子交換してそれで新しい遺伝子の生物を作るという風に環境によって単に分裂するだけじゃない生物が出てきました。
それは何故かというと雄雌に分かれて遺伝子交換したほうが遥かに競争力が強いから、危機の時には有性生殖せざるを得ない。
したがってこういう事を繰り返してるうちに有性生殖になってきた。
有性生殖になるとどういう事になるかというと今度は子供が出来る。
そうすると親はどうするのかという問題が起きる。

サケ。
雌が穴を掘って雄が精子を振りかける。
サケや他の動物もですけど結構タイプを選ぶ。
何回も何回もお見合いして自分の好きなタイプが見つかるまで結婚しません。
そして雌がその気になると穴を掘って準備する。
雄が後ろに寄り添ってて雌が卵を産むとその上に精子を掻ける。
所がサケの世界もそんなに単純じゃない。
フラれた雄が居ます。
その中には諦めきれない雄も居ます。
その雄はほんとの夫の後ろに隠れてて、雌が卵を産んだ瞬間、次に雄が精子を掻けようという時にピューっとわきを通って掻けて去る。
そうすると受胎率の1割から2割はそのフラれた雄の子供ができる。

余談ですけど動物の見合いというのは非常に倫理がしっかりしてる。
普通雌は小さくて雄は大きい。
だけど必ず雄から雌に迫る。
そして雌が嫌と言ったらどんな雄でも引き下がります。
嫌がる女性を無理やりなんてのは人間だけの下らない事であって、動物の雄の方がずっとちゃんとしてます。
どんな小さい雌に対しても暴力で迫る雄は居ません。
雌の拒否権は圧倒的に強い。
それがどうして大切かといったら雌が良い雄を選ぶから。
それは種の存続に係わるから。
下らない雄に、雌が嫌だと言ってるのにその子供を産んでもらうとその子供が劣勢の子供になるからそういう種は全て絶滅して行ったんですよ。
やっぱり雌の勘でいい雄を選んだ種が今日まで生き残ってる。

子供を産んだ後は自分の遺伝子が子供に繋がります。
そうするとサケは寿命のスイッチが入ってすぐ死にます。
で、出来るだけ体が太ってるうちに死のうとします。
何故かといったら川の上流で産卵するので栄養が無いんですよ。
それだと帰ってきた子供が何キロもある川を下ることが出来ないので親の体を食べながら進む。
サケはこういう選択をしたんですよ。
つまり子供が出来たら死ぬ。
子供が出来たら早めに死ぬことによって子孫を保つんだという戦略になってそして実は寿命というのが出来てきた。

気を付けなきゃいけないのは自分の子供が居るかどうかは動物は全く関係ありません。
集団で決まります。
集団で1人も子供が居ないときは長寿になります。
個より集。
だから寿命というのは全て集団で決まっていくので集団の中に子供が出来ると親はどんどん死んでいきます。
循環していく様になってる。

ヒドラ。
ヒドラは今のところ永遠の命。
この生物はどんどん自分の細胞が入れ替わっていく。
人間って変で、他の動物も全部そうなんだけど年取ってくると皺くちゃの皮膚になる。
あれ考えられないんですよ。
だって皮膚は作り直してるんだから。
人間や他の動物は作り直す時に年齢に応じた老化したものを作る。
ところがヒドラだけは赤ちゃんのやつを作る。
だから女性なんかでも若い皮膚をいつも作ればいいんですよ。

有名な手塚治虫の火の鳥 1という漫画にこういうセリフが出てきます。
「神様、死なない事が幸せではないぞ。生きてる間に自分の生きがいを見つけることが大切なんじゃ」というセリフがある。
そして火の鳥の影響を受けた主人公の大和が200年くらい生きて飽きちゃった。
「俺死にたい」と言ってピストルで自殺する。
でもしばらくしたらまた起き上がる。
不老不死だから。
「俺はどうしたらいいんだ?千年も二千年もこのままなのか?」と叫ぶ場面もある。

皆さんどうですか?
僕なんか200年も生きたらもう飽きて嫌だね。
この努力をまだ続けなきゃいけないのかと思うと冗談じゃないですよ。

だから「命を大切に」という時に何を命と言ってるか?
子供に繋ぐって事なんじゃないですか?
自分の命は80年で終わります。
命をどんなに大切にしても80年とか100年で終わります。
ところが我々が子供に繋いでいけば二千年でも三千年でも命が続きます。
だから命を大切にするというのは自分の命を大切にすることじゃなくて、子供を作るって事です。

寿命を支配するものは何か?
実は我々が命と言ってる命は本当の命じゃないんです。
要するに雄雌のいる有性生殖動物では私たちの命は子供の命なんです。
これは個人の子供が居るかというのは全く関係無くて、集なんですよ。
これが非常に不思議です。
集団の効果が個人にどうやって及んでいるのかまだ分かってない。
もし生涯子供が出来ないにしてもその人も含めた集団の力で子供を産む人ができるんですよ。
必ずそうなります。
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