増税是非30日にも見解。首相、サミット後調整

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確かにすでに野党の岡田代表などが「サミットを利用して国内の政治に云々」と言ってる。
そういう事は確かにあるでしょう。
ただやっぱり世界経済の状況というのを従来以上に重視せざるを得ないという状況に来てますから。
そこはやっぱりそれを受けてという判断にせざるを得ないという所があるんじゃないですかね?

安倍さんの腹としては大分前から増税の見送りというのは当然あったわけですけど、それに対してきちんとした納得感というのか、それを国内で作れるかどうかという事が大事だったし、これをやろうとした場合最も難関なのは日本国内の財務省ですから。
そこに対しての理論武装という事も必要だっただろうし説得材料も必要だった。
もちろんそういう政治的な計算はあったけどそれも含めて今回のサミットはまずまずかなりうまくやったと言えるでしょうし、今はもう既に首脳の会談は終わってシェルパと呼ばれる首脳の補佐役の人たちで文言調整をしている。
どこまで踏み込んだ文言が盛り込まれるかという事はちょっとまだ今の段階でははっきりしてないですけど。

増税延期に関して。
消費増税延期というのは従来の延期とは位置付けが違うんですよ。
恐らくこれから徐々に明らかになっていくと思うんだけどこういう風に位置付けるんですね。
8%~10%に引き揚げます。
税収増は2兆7千億の2%分ですから年間5兆4千億円、ただ軽減税率が1兆円以上ありますから大体4兆円強の増収税に繋がるわけなんですよ。
これをやりませんよという事が何を意味するかというと要するにこれは事実上の減税であるという風に位置付けるんですね。
どういう事かというと一旦4兆円強貰っといてそれをそっくりそのまま割り戻ししますよという形をとるんですよ。
ですからその財源はどこに求めるんですか?という議論がこれから出てくるんだけどこれが何を意味してるかというと社会保障と税制の一体改革だったでしょ?
ただ単純に増税を延期してしまうと社会保障制度が取り残されるんだけど、要するに財源をきちんと決めることによって社会保障制度の整備も進めて行きますよという事でワンセットでやるんですよ。
だからそこには財務省もある種の納得感が出てくる。
そして減税だから。
それが何を意味するかというとイコール財政出動なんですよ。
要するに形を変えた補助金ですから減税というのは。
だから形を変えた財政出動、つまり全てがきちんと整合性を持ったうえで安倍さんは考えている。
ただ単純に民進党が言う様に「今増税できる環境に無いから延期だ」という思い付きの増税延期とはレベルが違う。
2年という根拠が分からない。
やっぱり民進党のあれは元々は、特に岡田代表。
党内一枚岩じゃないんだけど岡田代表は元々は増税すべきという考え方だったんですよね、わりかし最近まで。
ただここでこれを争点として明確にしてしまうと選挙は今予想されてる以上に惨憺たる状況になるだろうという事を恐らく読んだと思うんですね。
それでここにきて突然法案を提出するという挙に出た。

朝日新聞の伝え方だとまるで民進党側が延期という法案を出したから安倍さんもそこを参院選で争点にされたくないので見送りをって、いやいやそれ違うでしょ。
逆でしょ。
それはちょっといくらなんでも全然違うだろ。
元々の持論が逆ですから。
先とか後とかじゃなくてスタンスが違う。
元々の考え方が違うんですよね。
馬鹿だね朝日新聞。
元々岡田さんは財政均衡をかなり重視した考え方だったので、前も書いたようにスティグリッツにそれを迫って「いやいやあんたそれ違いますよ」って言われちゃったという事ですから元々の考え方というのがそもそも逆なんだけどやっぱり選挙を見てまさしくやったというのが今回の民進党の法案なんですね。

増税の見送りに関してはとりあえず日本としては整合性が取れている。
木曜の会議後にオバマ大統領も随分自国のメディアを中心に色んな事を答えてるんですけど案外オバマさんは経済の事について言ってる事が少ないんですよ。
やっぱりこれは5月初旬の安倍総理のヨーロッパ歴訪の前に日米で相当すり合わせをしていて、アメリカもヨーロッパに対して財政出動をもっと促したいというスタンスなんですね。
それを安倍さんが向こうに行って根回しをしてきたという所では実は一致してるんだけど、しかしオバマさんはこの部分では自分はあまり表には出ないで議長国でもあるし安倍さんに主導権を握らせてというか握ってもらってやったという格好。
ただその短い答えの中で「アメリカ経済がまあまあ一応堅調に回復基調にある、このやや緩やかに成長して行こうとしてるものを止めるわけにいかないんだ」という事なんですね。
ですからやっぱりアメリカも財政出動して行こうという流れであることは間違いない。
さらにオバマは「ヨーロッパも少し良い兆しが見えている」と言ってる。
だからそういうちょっといい方向に行ってるところを減速させたり戻したりしないようにするために今財政出動が必要なんだって事を言っていて、これは僕もまあある意味正しいんだろうなあと思います。

ルー財務長官と麻生財務大臣がバトルをしたじゃないですか?
あれって考えてみるともしかして出来レースだったんじゃないのかな?
どうしてかというとアメリカが6月ないし7月に利上げをしてくると当然ドル高円安になる。
それをマーケットが織り込み始めていて、かつてのような急ピッチの円高傾向ではなくなった。
だから今為替の事を問題にする必要が無くなってしまった。
それで安倍さんツイてるなあと思ってたんだけどこれはツキではなくて事前に相当用意周到な根回しが行われてたんじゃないのかな?

安倍さんが「とにかく経済だ」と言ってやってきたこの3年ちょっと。
それを意外に下支えしてるのが麻生さんなんですよね。
やっぱり財務省というのは非常に手ごわい官僚組織。
だから財務大臣というのはそれなりの人じゃないと難しいんですね。
麻生さんは総理経験者でもあるし、財務省の体質と言っちゃなんだけどそれもよく知ってはいる。
それからアメリカとのそういった裏打ち合わせみたいなものも含めてやれる人じゃないとちょっと難しかった。

本来歴史的な事で言えば自民党の中では安倍さんはお爺さんからずっとあるでしょ?流れが。
麻生さんも当然あります。
自民党の中で実は流れの違う所の二人なんですよね。
この二人が一緒になってずっと内閣をやってきてるという点で安倍さんが一強みたいな事を言われるけど安倍麻生での自民党一強ではあるんですよね。
で麻生さんも一度失敗してるし。
そういう意味ではお二人が失敗を生かしつつそして経済特に金融も非常にうまくコントロールしながらという事でやってきてる内閣なんですね。
ですからそれが遺憾なく発揮できた今回のサミットって事だと思います。
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