露大統領、北方領土の取引はしない

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日本のマスコミはナイーブなのでこの発言を真に受けて「えー、これじゃあダメだー」って言うんですけどこいつらバカだな。
外交はそんなんじゃないんだよ。
色々あるの大人の事情が。
国内の発言ですよね?
そりゃ言えないですよ。
取引する気満々じゃないですか。
だって取引しなかったらロシア極東地域終わっちゃいますよ。
ここ20年で人口200万人減ってる。
800万人が600万人になってて、産業が無いから人が居付かないんですよ。

北方領土を維持するために莫大な財政支出をしてますからいつまで持つのか?
しかも原油価格が低迷して経済調子悪い。
喉から手が出るほど欲しいんですよ。

原油価格のピークは1バレル140ドルだった。
それが今年2月には30ドル切るくらいまで行って今40ドル台後半まで戻りました。
大体3分の1。
これはきつい。
ロシアの一番大きな外貨獲得手段は石油です。
それが3分の1に減ったというのは経済的に相当きついです。

ロシア経済のビジネスモデルは一言で説明できるんだけど、原油価格が上がると投資が増えて投資が増えると消費が増えて調子よくなる。
原油価格が下がると投資が減って消費が減って調子悪くなる。
今まさに投資が減って消費が減って調子悪いどん底。

これはロシアを経済的に痛めつけるためにアメリカの思惑があるんじゃないかとも言われてる。
でも一番大きな理由はドルの価値が上がってる。
つまりアメリカが金融引き締めに走ったことが原油価格の下落につながった。

お金と物は常にバランスを取ってる。
お金の量を減らすとお金の方が貴重になるので物の値段が下がっちゃう。
お金をみんな持とうとする。
お金をじゃんじゃん刷るとモノの値段が上がる。

アメリカはリーマンショック以降お金をどんどん刷ってたのをテーパリング(量的金融緩和の縮小)やって量的緩和中止して今利上げしてます。
という事はお金をどんどん減らしてる。
そうするとドルの価値の方が上がって逆に反対側にある石油の価値が下がってしまうという事でアメリカが量的緩和を止めると声明したあたりから石油価格がドカーンと下がった。
やっぱりマネーの市場の方が圧倒的に大きいんです。
原油市場を1とするとマネーは1000以上です。
なのでちょっとしたさざ波でも原油市場には津波なんですよ。
アメリカは0.25%しか金利を上げてないですけど原油市場は3分の1になってしまう。
ましてや6月利上げがまたあるんじゃないかと言われてるのでちょっとこれじゃあこれ以上上げようがない。

という事はロシアは国内的には相当経済が苦しいので日本の金が欲しい。
でも国内向けにはそんなこと絶対言えないので「いや、取引はしませんよ」と言ってる。
関連書籍 北方領土交渉秘録―失われた五度の機会 (新潮文庫)
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