比大統領選ドゥテルテ氏当選、対中政策注目

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この人って暴言も含めてフィリピンのトランプなんて言われてる。
それは日本のメディアや外国メディアが言ってるだけでフィリピンでは言われてない。
この人お爺さんが中国人なんですよ。
だから中国の在外華僑の人達の前では「いやいや自分は中国と戦争する気はありませんよ」なんて言ったり、中国に鉄道を建設してもらいたいというのもこれ単なる思い付きで、別に何も深い意味があって言ってるわけじゃない。

この人は「悪いやつはみんなぶっ殺す」とか暴言物凄いんですよ。
例えばレイプ事件があった。
その事についてコメントした時に「相手は良い女だったから犯人じゃなくても俺も」みたいな事を言っちゃうような人。
とんでもない人なんです。
あと「別に人権問題なんか関係あるか」とかね、そういう事言っちゃう。

とんでもない発言というのがこの人のとんでもなさではなく、一番この人を恐れなければいけない部分があるとすれば選挙戦が終わった後に中国との問題を聞かれたんですよ。
要するに「あなた水上スキーで行って国旗建ててくると言ったでしょ?どうなんですか?」と改めて聞かれたら「あああれ?冗談だよ」って。
つまり選挙キャンペーン中に言った事というのは一種の公約という風に受け取られるわけでその後修正するときに大体普通の国の政治家というのは民主主義であれば説明責任というのがあるわけだけど「あれ冗談だよ」と言っちゃえる人ですからそりゃあルールも何も無いでしょう。

つまりこういう常軌を逸したと言ってもいいかもしれないような言動の人ではあるけど前書いたように南の一番治安が不安定で悪かったダバオという所を世界で最も平和な都市にしたという実力はある。
そういう人が今フィリピンで出てきた。
しかもこの人を支持したのは貧困層じゃないんですよ。
フィリピンの7割近くを占めると言われる貧困層ではなく、まあ貧困層の支持もあるんですよ?
幅広い支持を集めたからこれだけ圧勝してるんだけど知識人と言われる人たちでもこの人を望んでる。
つまり何が求められてるかというと秩序なんです。
フィリピンというのは自由すぎてもう何でもありです。
どんな人間でも、よくフィリピンに高飛びするとか言ったりします。
そういうところだったんだけど平和にした。
ただちょっと問題あるのは彼が市長を務めていたダバオも今は娘さんが市長をやって息子さんが副市長をやってる。
だからもうほとんどドゥテルテ王国みたいになっていくわけですよフィリピンが。
そういう意味においてはちょっと普通の人じゃない。
だから中国といくら話し合いすると言われても、いや中国政府も日本の政治家を相手にするのと全く違うのでこの人との話し合いっていったいどんな話し合いなんだろう?
だから普通にただ単に親中派であるかないかという話ではない。
そういう括りではちょっと語れない人がアジアに現れてしまった。
ですからそういう時代に入ってしまったんですねなんとなく。

フィリピンは民主主義ではあるんですけど日本なんかではちょっと考えられないくらいの格差がある社会。
そこでの選挙というのは今までは沢山の票を持っている貧困層に対してのリップサービス的な物を言った人が結構勝つという事だったんだけど今回はちょっと違うタイプが当選した。

もう一つはフィリピンはアキノさんの6年間で割合堅調に経済成長してきてる。
年6%くらいの経済成長をしてきてフィリピン史上一番良いと言われていた。
一番健全に経済成長してるとも言われてきた。
一方で最貧困層に対しては現金給付をしたりして段々底上げして行こうという政策も取っていたのでアキノ政権というのはまあまあな実績を残していたんですよ。
ただ再選が出来ないという事ですから次の大統領が選ばれるとなった時にアキノさんの継承をするというよりはもっとドラスティック(やり方が抜本的で思い切った)な、しかも力で抑え込んででも秩序を実現するという人をフィリピンの人たちが選んだという事にやっぱり僕たちは注目すべきで、要するに何が言いたいのかというと日本に居ると秩序って当たり前にあるからあんまり大事なものとは思ってないんだけど、秩序がある安全な社会、例えば災害が起きた際もあれだけ秩序というものを重んじるというのは、まあ日本人はその点に関して世界から評価もされてるんだけどこれって決して失ってはいけない所なんですね。
中々失ってしまうと取り戻すのは大変で、力で取り戻すしか無くなるんですよ。
その点においては日本は今のところあまり深刻な心配は無いけど、どんどん規制やなんかを緩和していって自由にしていくという事が必ずしもみんなを幸せにしないという事が段々世界中でばれてきちゃったみたいな感じじゃないのかな?
つまりアメリカもある種の規制緩和社会です。
規制緩和をして自由な競争を活性化することによってどんどん経済が発展しみんなが元気になるんだという風に言われてきたんだけど、基本的には自由という事と平等という事は相反する事なので、やっぱりどんどん自由な方向に行けば一部の強い人がどんどん豊かになるという社会にならざるを得ない。
フィリピンなんかもまさしく形は違うけどそういう社会であるという意味でむしろ今世界の普通の人が求めているのは秩序なんですよね。
で自分たちの足元というのかな、国内の自分たちの足元をきっちり固めて堅実に豊かになりたいという事だと思う。
だからあんまりこの人が単なる暴言王だという事ばっかりを日本のメディアは取り上げないでもらいたいです。
関連書籍 物語 フィリピンの歴史―「盗まれた楽園」と抵抗の500年 (中公新書)
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