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AIIB、世銀と協調融資

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今もう既にアメリカと中国というのは新たな冷戦時代に入っている。
その直接的なきっかけになったのは丁度昨年の今頃だったと思いますがAIIBの問題、日本でも盛んに報道されてました。
その時例によって日本のメディアは「何故AIIBに日本は入らないのか?バスに乗り遅れるぞ」、なんでしょっちゅうバスに乗り遅れるって言うの?
今見てくださいよ。
1年経ってるけど別に何の不都合も無い。
この時アメリカ、日本は入らなかった。
中国側としてはアメリカ、日本をそこに引き込みたかったんだけどそれに失敗した。
しかしイギリスがこれに入ると表明したためにドミノ倒しのようにヨーロッパ各国がみんな入ることになっちゃった。
そして台湾も馬英九政権は中国との協調路線を強めていたので入るという事を言っていた。
これはアメリカの指導層にかなりの衝撃を与えた。
アメリカが「みんな入るなよ」という睨みを効かせているのにその睨みが効かず、親米国の台湾なんかも含めてみんな中国の主導するAIIBに行っちゃった。
これはかなりの衝撃だった。
そういう事もあってアメリカとしては中国に対する向き合い方が今まで甘すぎたという反省が起きてきてここら辺からアメリカの中国に対する姿勢というのが変わってくる。
そして遅ればせながら軍事的な面でも例えば南シナ海にようやく軍艦を入れるという事に繋がっていく。
ですから米中の新冷戦時代が始まっている。

AIIBに関する最新の情報で台湾がもしかしたら不参加かもしれない。
なんでそうなってるかというとAIIBの金立群総裁が「台湾の主権は中国にある」と言い始めた。
「だから台湾がAIIBに参加するのであれば中国財務省を通しなさい、台湾単独で申請するのではなくて」という事を言い出して台湾側が猛反発して、ほんとに残りあと少ない今の政権であってもちょっとこれはそのまま参加するわけにはいかないよという状況になってきた。
中国の本性がやっぱり見えてきた。
その中での世銀との協調融資をするという事なんだけど確かにAIIBというのはもう出来てはしまったのでどのように今後運営していくか?
今言ったような「台湾の主権は中国にある」という無茶苦茶な事を言い始めるので例えば世銀であったり或いは日米が主導しているアジア開発銀行ADB、こういうところが協調融資をすることによって何もかもが中国基準で進められるような形にAIIBがならないための歯止めという役割を果たせればこの世銀やADBの協調融資に意味はある。

途上国が何故AIIBへの誘惑を断ち切れないかというとADBというのは日本が総裁を送り込んだりアメリカと日本が一番大きな株主です。
ですから融資の基準がそれなりに厳しい。
途上国にしてみれば一刻も早く例えばインフラの整備やなんかでお金が欲しいという時に中々ADBだと融通が利かない。
これがAIIBだとポンポン融通が利くんじゃないか?
しかも中国式に考えればちょっと賄賂とかまあ色んなものも通用するんじゃないの?
こういう様な事だったんだけどそうなってくると途上国の場合往々にして独裁政権と中国の利害が一致したところにだけガンガン融資が流れ込むという現象が起きる可能性が高い。
そういうものの歯止めに他の国際金融機関が協調融資をしていく。
そして審査によってキチンを歯止めを掛けていくという事も必要。
だから返す返すも日本のマスコミの訳の分からない煽りに乗って日本は入らなくて正解だった。
やっぱり距離を置くべきところはきちんと距離を置きながら、そして日本が影響力を持っている国際金融機関を使ってそれなりの牽制をしていくということは出来るわけですから。
なんであんなに中国から何か言われるととにかくはせ参じなきゃいけないという論調になるのか?
日本の財布を使ってなんで中国が差配する金融機関に日本の税金を使って参加しなきゃいけないの?というごく当たり前の話。

世銀の総裁はコリアン系の人です。
こういう事も協調融資に影響してるんでしょう。
やっぱり韓国勢は同根意識が非常に強いのでそういうのが協調融資に合意した事の背景にはあるでしょう。
ただ世銀やADBという存在をどれだけうまく活用していくか?
つまりAIIBの一種の牽制、歯止めとして。
関連書籍 米中経済戦争 AIIB対TPP―日本に残された大逆転のチャンス
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